「問題解決プロフェッショナル 思考と技術」を読みました

当サイトの記事には広告が含まれます

問題解決プロフェッショナル

会社の社内ホームページの中で良い本だと紹介されていた、齋藤嘉則氏の「問題解決プロフェッショナル」という書籍を読んでみました。

最初の方は、

既成の枠を取り外す「ゼロベース思考」
常にその時点での結論を持ってアクションを起こす「仮説思考」

の二つを推奨する話しが続きます。確かに、この話については、とても納得できるところがあり、よく整理されていると思いました。

・ダメだと思ってしまったらそこで終わり
・既成のタガから抜けられなくなる
・顧客にとっての価値を考える

どれも、その通りだと思います。アサヒ スーパードライの話しが引用されていました。当時はビール業界の構図は完全に決まってしまっていて、これ以上、何の変化も起こすことができないと既成のワクでとらわれてしまっていた状況にどうやって風穴を開けたかという話しです。実例ですので、とても説得力がありました。

また、ベストを考えるよりも、ベターを実行するという話しも、胸が痛む話しです。ついつい、大きなリスクを取りたくないがために、机上で事前に色々なことを煮詰めてから実行に移そうとするのですが、そのときは既に遅し、また、実行に移して見ても考えていなかったようなトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

ビジョナリーカンパニーにもありましたが、まずは小さな鉄砲で照準を調整してから大砲を打つような気持ちが必要で、最初から完璧を求めてはいけないということなのでしょう。

続いて、第二章では、MECEとロジックツリーの話しになります。この辺は、よく教科書にも出てくるような話しではあるので、ガンガンと読み進めました。

そして、第三章になるとプロセス編ということで、読み物というよりは、実際にビジネス上の問題を分析して具体的解決案を立案するための手法の解説になります。ここは、ただ読むというよりは、自分の会社、職場で起こっている具体的な問題点に焦点をあてて、実際に手を動かしながら読み進んでいくと、理解がはかどるのではないかと思いました。

最初は精神的なところから入って行き、後ろに行くのに従って、具体的な実行方法が解説されているという構成になっていますので、実用的な書籍だと感じました。

コメント