最近、Windows7が安売りされているのを見かけることが多くなってきました。たとえば、楽天市場のマルコおしゃれ番長というお店では、Windows7 home premium UPG SP1が2900円で販売されています。
★Microsoft Windows 7 Home PremiumUPG SP1 日本語版 【WINDOWS7SP1】 Win 7
こちらの商品は32ビット、または64ビットの商品をダウンロードしてインストールすることが出来ます。ショップから送られてくるものは電子メールでプロダクトキーが一つだけ来るそうです。ただ、本来であれば1万円ほどする商品が、2900円で販売出来るのがなぜかはやはり気になります。
このような販売方法は問題無いのか調べてみると、こちらのサイトがヒットしました。
☆ プロダクトキー 販売 違法ではない – lorzlの日記
このサイトによれば違法ではないということになるようですが、慎重な判断が必要かもしれません。ただ一つ思うことは、10年ほど前と比較して現在では、Windowsを安く入手することができる選択肢が増えたことについてです。10年ほど前であれば、量販店に行ってパッケージ版のWindowsを1万数千円で購入して帰ってくるのが王道でした。
ここ数年はパッケージ版のWindowsよりも格安で購入出来るDSP版という選択肢があります。Windows7まではLANボードなどのパソコンパーツと一緒に購入しなければいけないという制約がありましたが、Windows8からはその制約すら無くなりました。他にやはりパッケージ版よりも格安に購入出来るOEM版というものもありますが、こちらはパソコン自体と一緒に購入する必要があります。
10年ほど前まではノートパソコンやデスクトップパソコンは10万円前後することが通例だったため、Windows自体が1万円ほどしてもあまり割高感は無かったように思います。ところが、最近では3万円前後からの値段でパソコンが購入出来るようになってしまいました。このような状況では、OSを従来の値段で売ることが難しくなってきたのだと思います。そこで、OEM版、DSP版といった派生版を作ったのでしょう。
一時はパソコンのOSはWindowsの牙城という感じでした。一時はLinuxをデスクトップパソコンにインストールして販売する試みも行われましたが、あまりヒットしませんでした。しかい、最近はWindowsパソコン一緒という状況は厳しい状況になってきています。特にタブレットパソコンが家庭に広く普及し始めたのはWindowsへ大きな影響を与える可能性があります。
タブレットパソコンの販売台数が伸びているのに対して、パソコンの販売台数はふるいません。Windows陣営はタブレットでも利用することができる製品を出していたりもしますが、やはりAndroidやiOSの勢いはとめられません。これから先もWindowsの苦戦は続くことが想定されます。
Windows自体はすでに長年使い続けて手に馴染んだところではありますが、スマートホンやタブレットパソコンは今までのパソコン以上に操作する時間が増えてきています。パソコンは使わないけれどもスマホやタブレットであれば使うことができるという世代もこれからは増えていくのではないでしょうか。
Windowsやその上で動作する各種のアプリケーションがすぐに廃れてしまうようなことだけは無いと思いますが、今後想定される苦戦にどのように歯止めをかけるための戦略を立てていくか、その動向は気になるところです。
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