乗用車が水の中に落ちてしまったときは水圧でドアが開かなくなってしまうため窓を割って外に出なければいけません。しかし、クルマの窓は安全上、簡単には割れない構造になっていますので、窓を割るための特殊な工具が必要になります。
しかし、国民生活センターの調査によると、クルマの窓を割ることができない、粗悪な商品が多数出回っているようです。
国民生活センターでは、今年の2月から9月にかけて、15社19銘柄の商品について調査が行われました。調査の方法は19の商品、それぞれについて、5個ずつ同じ商品を準備して検査をするという方法が取られています。同じものを5個準備したのは、同じ銘柄の商品でも個体差があることが疑われたためです。
結果としては、19商品のうち5商品では、5個とも窓ガラスを割ることができないという惨憺たる結果に終わりました。窓ガラスが割れずに、ハンマーの先端部分が潰れてしまったそうです。命を守るため商品にもかかわらず、このような商品が出回っているということは、全く許せません。
他にも、高温や低温下で工具を保管して、鋼の板をたたくテストを実施して耐久性の確認も行われています。このテストでは2商品で一本が破損、別の1商品では5本とも変形しました。
今回の調査結果については、国民生活センターのこちらのページで公開されています。
☆調査結果
詳細な調査結果については、こちらのページで公開されています。(リンク先が表示できなくったため、リンクを削除しました)
☆www.kokusen.go.jp/pdf/n-20131107_1.pdf
国民生活センターの試験でウィンドウガラスを割ることができなかった商品は下記の5商品です。
- 緊急用ハンマー エコー金属
- 車脱出用ハンマー 旭電機化成
- 自動車窓ガラス用緊急脱出ハンマー 大創産業
- セーフティハンマー コーナン商事
- セーフティハンマー ジョイフル
エコー金属では商品の自主回収を発表しています。
逆にテストの結果、硬さが一番硬く、ガラスを確実に割り、耐久性テストもクリア、フロントガラスは破砕できないことの表示がきちんと行われていた商品は下記の通りです。
- ライフハンマーエボリューション ジーエム
具体的な商品名については、PDFファイルのレポートの中に書かれていますので、これから商品を購入する際には参考になると思います。
コメント