勤めている会社が確定拠出年金を開始するので、先日、その説明会に出席しました。今から10年以上前に日本版401kと呼ばれて議論されていた当時は、あまり自分の問題として意識はしていなかったのですが、まさか自分がこのような説明を聞く日が来るとは思ってもいませんでした。
そもそもは、社会保険などの公的年金については、自分で貯めたものが将来支払われるという性格のものではなく、その時々の世代間の助け合いという性格が強いものです。従って、自分がいくらの保険料を支払ってきたかというよりは、少子高齢化などの社会環境が給付額に大きく影響します。
世代間の助け合いとは全く考え方が異なる年金制度
まさに日本においては少子高齢化が目まぐるしいほどのスピードで進行しているので、今後の給付水準が下がることは間違えがありません。また、支給年齢が65歳よりもさらに遅くなる可能性もあるかもしれません。
そんな日本の状況を反映して、個人ごとに拠出された賭け金が明確に区分されて、賭け金とその運用収益との合計額をもとに給付額が決定される年金が確定拠出年金です。公的年金については国に保険料を預けたあとは自分でその運用方法に口を出すことはできませんが、確定拠出年金はその運用方法についてまでを自分で責任を取らなければなりません。
例えば株式などで運用すれば、もしかすると大きなリターンが得られるかもしれませんが、逆に損出を被る可能性もあります。逆に安全な定期預金などにすると、リターンが大きくなる可能性は低いですが、元本割れするリスクも少なくなります。
説明会ではこれから60歳になるまで到達する期間、自分自身の老後に対する今までの蓄え、運用の経験有無などによって、商品を選択するように話していました。
また、商品を組み合わせることもできます。例えば、日本株式、海外株式、日本債券、海外債券、定期預金などへ一定の比率を決めて運用する方法です。一般的には株式と債券はそのときの社会情勢に応じて逆の値動きをすることも多いので、組み合わせをすることで一気に資金を失ってしまうようなリスクを少しでも回避できることがメリットだそうです。
日本株式、外国株式とは言っても、個々の株式を指定して購入できるわけではありません。最初から決まっている投資信託商品を選択する形になります。投資信託の商品によっては購入時に手数料が必要であったり、年間で手数料を取られたりします。なんとなく、確定拠出年金の制度を導入して一番嬉しいのは証券会社ではないかという気もして来ます。
ポートフォリオの組み替えについては、Webから簡単に指示ができるようです。ただ、商品によっては購入時の手数料がかかるものもあるので、予め注意しておいた方が良いでしょう。
商品の一覧なども入手しましたので、これからどうするのか、ゆっくりと考えたいと思います。
【2024年8月2日追記】
個人型確定拠出年金への移行
転職に伴い、転職先では企業型の確定拠出年金を実施していなかったので、個人型確定拠出根金に移行しました。今まで貯めてきた資産はそっくりそのまま移管されます。自分で証券会社も選ぶことができるのですが、楽天証券を選択しました。特定口座での運用、NISAでの運用も含めて楽天証券に集約した形です。こちらで詳しくレポートします。
コメント