1月27日、ムーディーズ・ジャパン社がソニーの発行体格付けと長期シニア無担保社債格付けをBaa3からジャンク級(投機的格付け)のBa1に引き下げたという情報が報道されていました。
ソニーではスマホのXperiaが順調であったり、また、ハイエンドポータブルオーディオプレーヤーやスマホに付けるレンズカメラが話題になったり、さらにはプレイステーション4が欧米で順調な売れ行きを見せていたりと、どちらかといえば会社が元気になってきている印象を持っていたのですが、今回の報道はとても意外な印象を持ちました。
ムーディーズでは特にテレビとパソコン事業が財務上の課題として位置付けており、厳しい競争と製品の陳腐化に直面しているとの見方を示しています。
ブルームバーグの報道によれば、ソニーの広報では、コメントを差し控える、今後とも当社の事業や財務状況について説明を続けて行くと説明しています。
また、読売新聞の記事によれば、ソニーは「手元の資金は十分に確保しており、資金繰りに問題はない」とコメントしたと報道されていました。
格付けが落ちると、社債を発行した際の金利が上がってしまうので、市場から安価に資金を調達することが難しくなってしまいます。
また、株価についてもこれらの報道前には1800円ほどだったのですが、報道後には1700円前後まで下がっています。報道によってはネガティブサプライズという言葉を使っている記事もありました。
ただ、ソニーの復活は日本の復活を象徴するものでもあるので、頑張ってほしいと思います。
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