先日、総合ディスカウントストアのドン・キホーテが独自の電子マネーを始めるという報道がありました。「majica」という名前で全国265店舗を使って3月18日から開始するそうです。
使えるお店は、全国のドン・キホーテ、MEGA ドン・キホーテ、長崎屋、ドイトなどです。いわゆる電子マネーサービスで、家電やブランド品を会員価格で購入できるという特典がつくそうです。
さらにチャージ時にポイントが付与され、貯まったポイントは1ポイント1円として買い物に利用できます。
しかし、これ以上、独自の電子マネーを提供するのは、正直やめてほしいです。以前はポイントカードで財布がパンパンになりましたが、電子マネーが乱立すると、今度はそれぞれごとにお金をチャージしなければいけなくなり、消費者にとってみれば煩わしいことこの上ありません。
以前のポイントカードが一つの財布をパンパンにしていたとすれば、電子マネーが乱立するのは財布を複数持つことに他なりません。一つの電子マネーに1万円ずつチャージしたとすると、その電子マネーの種類分だけ携帯電話に情報を持つことになってしまいます。
私自身、楽天EdyとSuicaを使っていますが、正直これだけでも十分に面倒です。これ以外にも、セブンアンドアイホールディングスのnanaco、イオングループのWaonなどがありますが、とても契約しようと思えません。
企業としては独自の電子マネーを作って消費者を囲い込みたいという自分本位の考えに思考が傾く傾向にありますが、消費者にとっての利便性を追求しない限りは、その企業に発展はないのではないかと思います。
【2014年8月17日追記】
その後、Xperia ZというSONYのスマホにいくつかの電子マネーを設定しました。もともとあった楽天Edyに加えて、セブンアンドワイホールディングスのnanaco、モバイルSuicaの二種類です。
それぞれの電子マネーごとにお金をチャーしじてあります。やはり、いくつもの種類の電子マネーが乱立しているのは不便で仕方がありません。今後、規格の統一が進むとか、チャージ金額は全電子マネー共通にプールしておくことができるようになるとか、何か消費者にとって便利になる仕組みが欲しいところです。
【2020/04/07追記】
majicaの発行数が1000万枚を突破したという報道がありました。電子マネーが乱立しすぎているので、普及は難しいのではないかと思っていたのですが、素晴らしい躍進だと思います。セキュリティ問題でセプンペイは開始直後に廃止が決まってしまったり、オリガミペイが事実上の廃止になったりと、電子マネーでは淘汰が進んでいますが、今後も生き残りにかけた厳しい戦いが進んでいくのではないかと思います。
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