以前は紙の本はもう無くなって電子書籍へと一気にシフトしていくのではないかという推測もありましたが、実際に楽天KoboやAmazonのKindleなどが発売されても、電子書籍市場はそんなに大きくは広がっていないように見えます。
一時期は色々な業者が入り乱れていましたが、最近では市場から撤退する業者も現れています。紙の本であれば、本屋がもしも潰れても、手元に本が残るので!経済的な損失は無いのですが、電子書籍は消費者は貸与されているという関係なので、もしも会社が事業から撤退すると、最悪はその本が読めなくなってしまうという状況に陥りかねません。
エルパカBOOK’Sの事業終了とKobo
最近では、ローソンが展開する電子書店「エルパカBOOKS」が2014年2月24日でサービスの提供を終了すると発表しました。サービスが終了すると、購入済み電子書籍の閲覧や再ダウンロードができなくなります。従って、エルパカBOOKSで購入した電子書籍相当の金額をPontaポイントで3月中旬までに返金すると発表しています。
消費者にとっては非常に不安な電子書籍の市場ですが、楽天からはKoboの販売に関連して、日本市場でのコンテンツ数、コンテンツ販売額、ユーザー数のいずれも好調に推移しているという発表がありました。コンテンツ数では当初の目標としていた20万冊になりました。
さらに2月12日には新しい商品「Kobo Arc 7」を発売しました。また、テレビでのCMも含め大きなキャンペーンを実施しています。
今後の電子書籍市場が期待通りに拡大して行くのか、もしくは今までと同じように撤退する企業が続くのか気になるところです。
【2024年11月11日追記】
10年経過後の楽天koboの状況
このエントリーを公開してから10年が経過しました。私自身は楽天市場のお買い物マラソンが行われるときに、楽天koboで1000円以上の買い物をすると、SPUのポイント還元倍率が0.5%上がるというキャンペーンが行われていたので、楽天koboを主に使っていたのですが、現在は3000円以上の購入をしないとキャンペーンが適用されなくなってしまったので、楽天koboは使わなくなってしまいました。
電子書籍は紙の書籍と比べると、少し安めに定価が設定されている場合が多いですが、読み終わってコンテンツが不要になったとしても、中古市場で販売することができません。逆に中古のコンテンツを購入することもできないので、どうしてもたくさんの書籍を読もうとすると懐への影響が大きくなります。電子書籍サービスには読み放題サービスもありますが、読み放題で提供されているコンテンツには自分が読みたいと思っていた書籍が対象になっていない場合もあり、やはり万全ではありません。そんな状況もあって、結局は最近では紙の書籍を読むことが増えています。
ナイル株式会社が2024年3月26日に発表した調査結果によると、1位「Kindle(488人)」、2位「楽天Kobo(277人)」、3位「コミックシーモア(243人)」という結果になっていました。
思ったよりも、楽天koboは健闘しているようです。
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