ソニーモバイルコミュニケーションズ社がスペインで開催されている「Mobile World Congress 2014」でプレス向けのイベントを2月24日に実施しました。その中では、今年リリースが予定されているXpeia Z2も公開されて、とても話題になっています。3月以降に世界各国で発売が開始されるようですが、日本における発売時期は今のところは明確に示されていません。
デザインと液晶ディスプレイ
本体のデザインは前モデルのXperia Z1を踏襲していますが、フルHD液晶ディスプレイについては5.2インチに拡大されました。ニュースリリースでは下記の3点ｗ強調していました。
・幅広い色再現領域を持ち豊かで自然な色や繊細な色の違いを鮮やかに描き出すトリミナス ディスプレイ for mobileを採用。
・新たにLive Colo LEDを搭載しより鮮やかに映像を再現。
・ソニー独自の超解像技術、X-Reality® for mobileも搭載。画像を分析し、失われている画素を復元することで、動画をリアリティー豊かに表現。
カメラ
やはりニュースリリースではいろいろなメリットが強調されています。
・1/2.3型、約2,070 万画素の積層型CMOSイメージセンサーExmor RS® for mobile
・高精細撮影を可能にする画像処理エンジンBIONZ® for mobile
・明るく広角撮影が可能なGレンズ™
・電子式手ブレ補正機能SteadyShot
・撮影した動画の任意の箇所をスローモーションで再生出来るTimeshiftビデオ
・楽しい効果を付け加えて撮影可能なARエフェクト（エーアールエフェクト）が新たに動画に対応
一番大きな目玉は、フルHDの4倍の解像度を持つ4K画質の動画撮影機能に対応したことだと思います。一昨年にある研究所で見せて貰った4Kカメラはまだ基盤などが小型化できずに大きなものでしたが、もはやスマホに実装されるほど集積されたのかと驚くばかりです。
オーディオ
今回のXperia z2で最も大きく進化したのはオーディオだと思います。今まで、ウォークマンに搭載されていたノイズキャンセリング機能が搭載されました。これで、騒ついた場所にいても、あまり音楽の音量を上げずにも楽しめるようになるので、耳の健康保持にも寄与してくれます。スマホとしては始めての搭載だそうです。周囲の騒音を約98%カットするとされていますので、その効果に期待したいところです。本体にはステレオスピーカーが搭載されている上、バーチャルサラウンド技術であるS-Forceフロントサラウンドに対応していますので音の動きや広がり感が表現されます。
私たちが日頃入手しやすい最高音質の音源はコンパクトディスクということになりますが、実はこれよりもさらに緻密な音質を実現できるハイレゾリューション・オーディオがあります。このハイレゾにもXperia Z2では対応をしました。私自身はヨドバシカメラでハイエンドのWALKMANを使ってハイレゾ音源の音質を確認したことがあるのですが、確かにベールが1枚なくなって、より本当の楽器の音に近づいたような印象を持ちました。このXperia Z2ではどんな音がするのか、是非、視聴をしてみたいです。
その他の仕様
CPU：Qualcomm社製2.3GHzプロセッサー(Snapdragon 801)
メモリー：3GB
内蔵ストレージ：16GB （microSDカードで増設可能）
バッテリー：3200mAh
防水性能：IPX5/8相当
防塵性能：IP5X相当
重量：約163g（Xperia Z1は約171g）
OS：Android 4.4
カラー：Black、White、Purple
ヒットするかいなか
記事によってはこのような4K対応動画やハイレゾ音源といった機能をつけても、大多数の消費者の購買意欲をかき立てることは難しいのではないかというものもありました。ただ、ハイエンド機とは言っても、iPhone5sなどよりべらぼうに高いような価格になるとは考えにくく、マイクロSDカードで自由に容量を拡張可能という利点から考えると、むしろ容量あたりの単価はXperia Z2の方が安くなる可能性もあります。とすれば、少しでも高画質、高音質の製品に人気が集まる可能性は高いのではないかとも思います。ただ、同じ記事には4K動画の撮影時にはバッテリーを多く消費するということも書かれていたので、これがどの程度の消費量なのかが気になるところです。
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