米国の調査会社ガートナーが3月3日に日に発表した世界のタブレット端末市場の調査結果で興味深い結果でした。
今まではタブレット端末ではiOSが強かったのですが、2013年については、Android搭載のタブレット端末のシェアがiOS搭載機を上回ったそうです。
2013年におけるAndroid搭載端末の世界における出荷台数は前年比2.3倍の1億2096万台となりました。出荷台数ベースのシェアでは、2012年が45.8%だったのに対して、2013年では61.9%にまで拡大したそうです。
特に新興国では価格が安いAndroid搭載のタブレット端末に人気が集まって、結果として、出荷台数ベースのシェアでAndroidが1位を取ることになりました。
日本でも家電量販店に行くと、Android搭載のタブレット端末は安いものは9800円といった機種があります。方遅れなとで本当に安いものになると、7800円という商品も見かけました。
一方でiOS搭載タブレット端末については、安い方のiPad miniでさえ、3万円程度の値段がしてしまいます。値段にして3倍以上というのはやはり高く見えてしまいます。それでも、iOS搭載タブレット端末は出荷台数で比較すると15%伸びました。シェアについては36%に低下しています。
また、話題になっていたMicrosoftのWindows搭載タブレット端末のシェアは1.0%から2.1%に伸びました。ただ、伸びたとは言ってもかなりシェアが小さいので、私の身の回りで使っている人は見たことがありません。身の回りではiPadを使っている人が多いように感じます。
これから先、タブレット端末については、まだまだ用途が広がっていくように思います。例えば、立川市では市議全員にタブレット端末を貸与してペーパーレス化を目論んでいたり、教育現場においても国は2020年までに小中学校の生徒1人につき1台を目標にして整備を進めています。
逆に会社からタブレット端末の貸与をうけたいかどうかというアンケートでは、実は受け取りたくないという人が8割もいたりで、あまり足並みが揃っていません。各用途ごとに対応の温度感に差を感じます。
このような事業環境の変化も含めて、今後どのような形でタブレット端末が普及して行くのか、気になるところです。
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