JRで途中下車できなくなる区間が増加(東京近郊区間の範囲拡大のため)

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券売機JR

消費税増税の裏に隠れて、JRが制度を改悪してしまったことが、各種報道機関で記事にされていました。

今までは101Km以上の区間の切符で有れば東京近郊区間を除いて途中下車をすることができたのですが、その例外規定の東京近郊区間の範囲を従来よりも広げてしまったのだそうです。

今回、東京近郊区間の範囲が広がったのは、各方面があるのですが、たとえば中央本線方面で、山梨県の小淵沢や長野県の松本、上諏訪なども東京近郊区間に仲間入りしてしまいました。茨城県の常陸太田も東京近郊区間になるようです。探してみると、新しい東京近郊区間の地図がありました。

東京近郊区間

この図の中にある区間は重複しない限りは乗車経路は自由に選べますが途中下車はできません。途中で下車をする場合は実際に乗車した区間との運賃と比較して不足している場合はその差額が必要です。

なぜ今回、東京近郊区間を拡大したのかというと、Suicaの利用可能エリアを拡大することにあわせた措置なのだそうです。Suicaでは途中下車という概念がありません。自動改札機を通るたびに運賃が徴収されます。

ただ、Suicaのエリアを拡大することによる生じる矛盾を東京近郊区間を広げることで解消するという考え方に無理があるように思います。「Suicaを利用した場合には途中下車がてきない」という規則を追加すれば良いだけとも思えます。

どんな不利益が発生するのか、具体的な事例が記事では紹介されていました。横浜から甲府に立ち寄って松本まで行く場合、

・横浜から甲府まで  2270円
・甲府から松本まで  1940円
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合計   4210円

となります。従来であれば横浜から松本まで通しで切符を買って甲府で途中下車をするときよりも210円高くなってしまいます。また、有効期間も通しで切符を買えば3日間ですが、それぞれ区間ごとに1日間に短縮されます。

途中下車という制度自体、知っている人が少ないと思うので、今回の東京近郊区間拡大に伴う影響を受ける人は少ないと思いますが、少しJRの対応の仕方には問題があると思いました。

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