4月24日にヤフーとBOOKOFFの資本・業務提携について発表がありました。BOOKOFFで買い取った中古本などが、ヤフオク!で販売されるようになります。
BOOKOFFはリアルな店舗を持っていること自体は強みになりますが、逆にその店舗の周りだけが商圏になるというジレンマもありました。そこで、BOOKOFFオンラインという形で自前で中古本などのオンライン通販を実施していました。
BOOKOFFオンライン自体も自前の店舗のほか、楽天市場の中にも店舗を開店して、少しでも日本全国の消費者に商品が届くようにするための対応を進めてきました。
これにヤフオク!での販売という新しい販売チャネルが追加されたことは非常に大きなメリットになるのではないかと思います。
今後、BOOKOFFとしては、単に中古本をヤフオク!で販売するだけではなく、時計、ファッション、ブランド品、スポーツ用品などの商材に広げることも検討しているようです。2014年7月からは総合買取窓口の設置を行う方向です。
すでに、ハードオフやオスハウス、ボビーオフ、ガレージオフ、モードオフなどを展開しているので、あえて総合窓口をこれから設置する必要はないのではないかと思い調べて見ると、ブックオフコーポレーションとハードオフコーポレーションは別会社で、純投資名目で発行済み株式の5%を所有するのみで直接的な資本関係は両社に無いそうです。ただ、創業者どうしが懇意にしている関係で友好企業としての関係を保っているとWikipediaでは紹介していました。
ブックオフでは大量のリユース商品をヤフオク!で販売できるようにするために、1万5000坪ものリユースセンターを2015年度中に竣工する予定だと記事の中で紹介されていました。この構想がうまくいけば、中古品業界におけるAmazonのような地位を確立できる可能性もあります。
逆に困る人は、いわゆるセドリをやっている人たちでしょう。ブックオフでも陳列されている商品の中から、ヤフオク!などを使って高く売れるような商品を見つけて、大量に買って行く人の姿をときどき見ます。これらの人は、ブックオフ店頭で販売されている商品の価格と、ヤフオク!で販売したときに購入してもらえるであろう価格の差額分を儲けにしています。もしも、ブックオフ自らがヤフオク!で販売をしたら、位置づけが難しくなります。消費者にとっては、より安い価格で商品を入手できる可能性か増えるので良いことだと思います。
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