KDDIが5月8日に電子マネーサービスのauウォレットを発表しました。auの携帯電話を利用している人に専用のカードを発行して、5月21日から利用できるようになるそうです。このカードは米国マスターカードの読み取り機がある小売店や飲食店でカードを通すことで決済が完了します。
ただ、なぜ今さらauブランドの電子マネーサービスなどを始めることにしたのか、正直理解できません。しかも、携帯電話やスマホに搭載されているFeliCaチップを使うのではなく、 専用のカードを使わなくてはいけません。
電子マネーではすでに
・Suica
・楽天Edy
・nanaco
・Waon
など、規格が乱立している状況で、消費者の目線で言うと、そろそろ淘汰されて欲しいところです。
今回のauウォレットの強みは、実態がマスターカードのプリペイドカードというところで、使える場所が多いということが売りになるのでしょう。nanacoなどは流通大手が発行しているカードだけに、使える場所が限られてしまいます。逆にauウォレットはau IDを持つau利用者しか使うことができません。
なんとなく、決めてとなるような電子マネーになかなか淘汰されることなく、色々な規格が乱立している現状はあまり好ましい状況ではありません。
クレジットカードについては色々なブランドがあるものの、どのカードでも、色々なお店で利用できるプラットホームが整っています。これは、VISA、マスターカード、アメリカンエキスプレスといった大きなブランドがあることが大きいように思います。
電子マネーの世界でも日本国内で標準が確立しないまま色々な規格が小競り合いして行き、結局は海外のブランドに寄り添うしか無いような状況になってしまうことは避けて欲しいところです。
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