昨日朝に日本テレビで放送されていた情報番組、zipを見ていると、ケイ・オプティコムという会社が端末と通信がセットになったスマホを月額3590円で提供を開始するという話しをしていました。ケイ・オプティコムは関西電力の関連企業です。今までは関西圏で光回線サービスを提供していました。
端末込みでLTE網にまで対応して、値段は大手キャリアの半額というのが売りのようです。これだけの低価格が実現できたのは、実店舗ではなくインターネットで各種の手続きをすることにより実現したとのことでしたので、どれだけお得なプランなのか興味を持ち、Webで情報を調べてみました。
サービスの名前は、「mineo(マイネオ)」、6月3日から全国でサービスを開始します。
このサービスも大手キャリアが持つ回線の一部を借りて、又貸しする仕組みのMVMOと言われる形態です。今までのMVMOではNTTドコモの回線を使うことが一般的でしたが、このサービスではKDDIの回線を使っていることが今までとの大きな違いです。日経新聞によれば、KDDIにとっては最初の取り組み事例になるそうです。
自分で端末を準備する場合には、SIMフリーの端末を準備することになりますが、auのスマホが使えるのか否かは気になるところです。公式な情報は得られないと思うのですが、サービスが開始されれば、実際にやって見た人のレポートがネットで公開されるでしょう。
下りは最大150Mbpsと高速なLTE網を使うことができますが、よくよく条件を見て行くと、基本料金で利用できる月間通信量は1GBまで、追加料金を支払わなければ、通信速度が200Kbpsに抑えられてしまうということなので、他のMVMOサービスと比較して特別に凄いとも思えません。
MVMOのSIMだけを借りた場合には、シングルタイプと呼ばれるデータ通信のみのコースで月額税別980円、00番号が貰えて通話もできるデュアルタイプで月額税別1590円です。もちろん、通話料金は別で、20円/30秒です。同じ会社で提供しているIP電話サービスの「LaLa Call」(通常は月額100円)が無料で利用できるという特典もあるようですが、LINEをはじめとして、IP電話は無料で提供されていることも多いので、大きな魅力とは言えない可能性もあります。気になったので、Webでサービスを確認して見ると、携帯電話や一般加入電話への通話もサポートされていて、050plusと比較すると良いかもしれません。
スマホとのセットでは、提供される端末は京セラのAndroidスマートフォンである「DIGNO M」もが提供されます。分割払いを選択した場合は、シングルタイプが税抜き月額2980円、デュアルタイプが税抜き月額3590円です。
また、当初はキャンペーンとして、先着1000人に限り基本料金を最大24ヶ月、980円割引くサービスが実施されます。このキャンペーンが適用されれば、シングルタイプが税抜き月額2000円、デュアルタイプが税抜き月額2610円です。ここまで来ると、かなりお得感が出てきます。
MVMOサービス自体が各社で競争を繰り広げることで、サービス内容が良くなったり、価格が下がったりと言った状況につながる一方で、利用者がMVMOに流れて行けば、大手のキャリアは現在の価格を下げざるを得なくなります。一足先にNTTドコモは新しい料金体系を発表しましたが、SoftBankやauはまだ価格体系の見直しを発表していません。特に今後は大手のキャリアが提供しているサービスにどう波及して行くかが気になるところです。
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