パワーアップ工事中の店舗が多い「すき家」

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全国で「パワーアップ工事中」という張り紙をしたまま閉店している店舗が出てきています。5月中旬の記事によると、3月中旬から180店舗が営業を休止したということですので、かなりの数です。

通り道にある「すき家」でも、パワーアップ工事中の張り紙がしてある店舗があったり、夜間などはテーブル席が利用できないように、椅子を逆向きにしてテーブルの上に乗せ、カウンター席のみを有効にしている店舗などがありました。

なぜ、大量閉店になったのか、5月14日の記事では、ゼンショーホールディングスが28店舗はアルバイト店員が採用できないなど人員不足が原因だと明らかにしています。飲食業界では人材の需要が高まっている関係で人員不足が深刻で、3月末からアルバイトを中心に採用難が続いていたそうです。

5月19日には、日経ビジネスでも今回の大量休業に関する話しが記事になっていました。2月から提供を始めた「牛すき鍋定食」がきっかけになったと解説されています。ただ、この牛すき鍋定食は仕込みに時間がかかったり、鍋の下に固形燃料を置いて火をつけたりするなど提供にも手間がかかり、それだけ店員に対する負荷が高まったとのこと。

すき家はその後、3月末日をもって牛すき鍋定食の提供を終わらせました。これはもともと予定されていたことで延長も行われませんでした。吉野家は今でも牛牛すき鍋膳が提供されているのに対照的です。

すき家は店舗運営を効率化するために、お客さんが少ない時間帯は店員を一人で勤務させるワンオペレーションを導入するなど、店員の負荷が高かったようです。

以前は、すき家は一人で店員が勤務する時間帯は強盗に狙われやすいと言われていた時期がありました。お客さんとして店を利用する立場から見ても怖い話しです。ゼンショーとしては防犯対策にその後は力を入れた効果もあってか、その後は強盗が多いという報道は一息ついているので、最近の傾向は調べてもわかりませんでした。

4月から「すき家」では職場環境改善に向けた施策を打ち出して、風通しの良い店舗経営体制の確立や労働環境改善のための第三者委員会の設置などが明言されています。

2014年3月期の決算では売上増、利益減という結果になっていますが、今後は人手不足が解消できるのか否か気になるところです。

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