WNDR4300が到着
先日、NTTXストアで購入したNETGEAR社のWNDR4300-100JPSが翌日には届きました。
☆NETGEAR社のワイヤレスギガビットルーターWNDR4300-100JPSを買いました
NTTXストアでの販売価格は送料込み4580円で安く購入することができました。事前に調べてはあったのですが、本体のサイズはかなり大きいです。今まで使っていたBUFFALO社のワイヤレスブロードバンドルーターよりも二回り程度大きいです。マッドブラックのフレームにピアノブラックの本体が貼り付けられたような外観で重厚感がありますが、意外にも筐体はプラスチックなどが多用されていて、見た目の雰囲気よりも軽かったです。
外観
インターフェイスは前面にWPS設定用のボタンと無線LANをオンオフするためのスイッチ。背面にはUSB2.0ポート、1000BASE-T対応のWANコネクタが一つ、LANコネクタが4つ、電源スイッチがあります。
付属物
本体には簡易なマニュアルしかついてきません。こちらに詳しい日本語マニュアルがありますのでダウンロードしておくと良いでしょう。
☆WNDR4300 | ネットワークストレージ・ネットワーク機器のネットギア【NETGEAR】
NTT東日本のBフレッツで契約しているのですが、光ファイバーの終端装置が子どもの部屋にあり、設定作業が行いにくいので、必要な作業はいつも使っているノートパソコンで実施し、設定が終わったものを子どもの部屋に設置するという作戦でいきました。
ノートパソコンとWNDR4300をLANケーブルで接続して、WNDR4300に電源コードを接続します。ACアダプタはコンセント直結式で、あまりコンセント周りの場所を占有しないような形になっていることに好感が持てました。
設定
次にノートパソコンのWIFIアダプタを念のためオフにして、ブラウザでWNDR4300にアクセスします。マニュアルに書かれているURLに接続し、マニュアル上のIDとパスワードを入力することで設定画面が出てきます。
日本語表示でとても分かりやすい画面でした。通常の設定で使うための「基本」というタブとあまり普通はやらない難しい設定をするときの「高度な機能」に分かれています。
まずは基本のメニューで問題ありません。画面の上には新しいファームウェアを検出したと自動的に通知してくれました。指示に従ってファームウェアのバージョンアップを最初に実施しました。10分ほどかかりました。
ルーターそのもののLAN上から見えるIPアドレスは初期状態では「192.168.1.1」となっています。自宅内のLANの設定基準と違っていましたので、このアドレスは今まで使っていたルーターと同じものに降り直しました。
次にインターネットに接続するための設定をします。プロバイダは@niftyを使っていますので、公式サイトのサポート情報に書かれている設定を参考にしてWNDR4300に情報を入れました。NTT東日本が提供しているフレッツスクエアにアクセスするためのマルチセッションにも対応しています。
ワイヤレスの設定
次にワイヤレスの設定です。ワイヤレスネットワークについては下記の2種類に対応しています。
・ワイヤレスネットワーク(2.4GHz b/g/n)
・ワイヤレスネットワーク (5GHz a/n)
今まで、電子レンジと干渉して、Apple TVで動画が止まってしまうことがあったので、a/nに対応しているのはありがたいです。
それぞれのb/g/nとa/nのネットワークごとに別のステーションIDを設定します。
セキュリティ
セキュリティについては、こちらもそれぞれのステーションIDごとに下記の設定を行うことができます。
・なし
近所の人や近所を歩いている人が誰でもアクセスすることができる。下手をすれば共有ファイルサーバーの中身が丸見えになったり、パソコンの中身が丸見えになったりする恐れがある。セキュリティ無しは避けるべき。
・WEP
無線LANセキュリティの中で一般的。アクセスポイントとクライアントで共通の暗号キーを設定。キーの長さは64bit,128bit,256bitなどがある。簡単に破ることが可能。可能であればWPAの採用を検討すべき。
・WPA-PSK [TKIP]
WEPをより堅固にした規格。共通の暗号キーをアクセスポイントとクライアントに設定するという点ではWEPと同じ。
TKIPは暗号化の方式。一定の時間ごとに自動的にキーを更新。
・WPA2-PSK [AES]
AESも暗号化の方式。TKIPに比べて暗号の解読が難しいので、TKIPよりも強固な暗号化方式。
・WPA-PSK [TKIP] + WPA2-PSK [AES]
2種類の方式のミックスモード。クライアントから見ればどちらかのモードを使うことができる。
・WPA/WPA2 エンタープライズ
サーバーによる鍵交換や認証などを行うことができるセキュリティ的に高度な規格。個人が使うには敷居が高い。
どれを選ぶかについては、接続したいと思っているクライアントがどの方式に対応しているかに依存しています。クライアントが複数ある場合はその最大公約数(全部が対応していて最もセキュリティが高い方式)をとって設定する形になります。
そのほかの機能
ゲストネットワーク機能
ゲストネットワーク機能を使えるように設定すると、ワイヤレスセキュリティキーを知らせずにインターネットを使ってもらうことができます。専用のステーションIDを付けます。
readyshare機能(ストレージ)
このルーターにはUSBポートがあります。こちらにUSBストレージデバイスを接続すると、クライアントからそのデバイスの中のファイルにアクセスできるようになります。また、デフォルトでは無効になっていますが、インターネット経由でHTTPやFTPでアクセスすることも可能です。
また、DLNAメディアサーバーの機能にも対応していますので、DLNA規格に対応したクライアントから本ストレージ上にあるマルチメディアコンテンツを再生することも可能になります。
readyshare機能(プリント)
USBプリンタをルータのUSBポートに接続すると、このプリンタをネットワーク上のWindowsパソコンやMacで使うことができるようになります。
他にも下記のような機能があり、個人がルーターに求めている機能は網羅されているようにも見えます。
ペアレンタルコントロール機能
ダイナミックDNS
ポート転送
UPnP機能
装置の動作は非常に安定しており、また今まで接続が不安定であったThinkPad内蔵のWi-Fiアダプタでも安定して通信ができるようになりました。このThinkPadは内蔵アダプタの調子が悪かったのでUSBポートを一つ潰してバッファローの外付けアダプタを付けていたのですがこれで取り外すことができます。
必要にして十分な機能と安定性を手に入れることができたので、購入して正解でした。
2ヶ月後の感想
【2014/07/27追記】
購入後、2ヶ月弱で問題が発生しました。この機械にはPPPOEでプロバイダに認証してくれる機能が付いています。私の場合は@niftyをプロバイダとして契約していますので、PPPOEで@niftyから提供されたID、そして自分で設定したパスワードをこのルータに設定して、@niftyに接続していました。
ところがある日、急に@niftyに接続することができなくなってしまったのです。本機にはハードウエアリセットをするための小さな穴がありますので、そこから細いものを入れて設定値を向上出荷値に戻した後、もう一度、IDやパスワードを設定しても接続することはできませんでした。何かが故障してしまったのでしょうか。
ただ、このまま使うことができない状態が続くのも厳しいので、前段にあるNTT東日本から借りているVOIPアダプタにPPPOE認証に必要な情報を設定して、本機については単純にアクセスポイントとして動作する設定に改めました。これで何事も無かったかのように@niftyに接続してインターネットをすることができるようになりました。
単純なアクセスポイントモードにして利用すると、ペアレンタルコントロール機能などは動作しなくなります。これはルーターの機能と連動した機能だったためだと思います。それ以外については私の使い方では特に問題は発生しませんでした。
1年後の感想
【2015/05/04追記】
その後もこちらのワイヤレスルーターを利用しています。普通にインターネットを使っているときには安定しているのですが、たとえばiPhoneで動画を再生して、AirPlayでAppleTVに飛ばすような思い使い方をすると再生途中で途切れてしまうことがあります。ネットで検索をしてみたところ、ルーターの親機を802.11g固定という形にするといいという記事を見つけました。
☆http://www.dalahast.jp/2014/06/04/appletv-airplay-setting/
さっそく、WNDR4300でその設定をやろうと思ったのですが、残念ながらそのような設定はできないようです。そこで、別の設定項目でモードを最大54Mbpsにしてみました。こうすれば、通信速度は遅くなってしまいますが、通信方式がn→g→bの切り替えが行われにくいのではないかと思ったためです。この設定で今のところは狙い通りに再生は途切れにくくなりました。ただ、万全ではなく途切れることもたまにあります。ほかに良い対策がないか、もう少し調べてみたいと思います。
【2020/01/04追記】
アクセスポイントモードで利用
今までNTT東日本から提供されているVOIPルーターの後段に接続して、WNDR4300もルーターとして稼働させていたのですが、ときどき動作が不安定になることがあったため、WNDR4300をアクセスポイントモードで動作するように変更しました。一部の機能が使えなくなってしまうのですが、通信速度は向上し安定して無線LANを利用することができるようになりました。
【2020/05/14追記】
購入してから7年あまりが経過しますが、故障知らずで安定して動作していました。しかし、プロバイダ側の問題で、どうしてもIPv4のアクセススピードが混雑時間帯に落ちてしまい、段々と耐えられなくなってきました。
そんなときに、DS-Lite方式でIPv4接続を高速にするサービスの提供が始まりました。残念ながら、WNDR4300にはDS-Liteを使う機能がありません。そこでアイ・オー・データ機器のルーターに買い替えました。非常に安定してスピードも満足しています。こちらにレビューを公開しました。
【2020/07/07追記】
アイオーデータのWN-AX2033GR2を使っていたのですが、1日に数回、接続が不安定になるようになってしまい、現在はまたWNDR4300を全面に出して使っています。
テレワークでのデータ通信量も多くなり、負荷が大きくかかっていることが原因なのかもしれません。こんな時、アイオーデータの商品よりもNETGEARのような業務用製品も扱っている会社の製品の方が信頼性は高いのではないかと改めて感じました。
コメント
はじめまして、こちらの製品で検索して辿り着きました。
ファームウェアをアップデートしても解決しませんでしたでしょうか?
コメントをありがとうございます。最新のファームウェアにしているのですが、本事象が発生してしまいました。一回リセットをしていますので、もう一回試してみればうまく行くような気がするのですが、また使っているうちに同じ事象になってしまうと嫌なので、しばらくはNTTのVOIPアダプタをルータにして、本機はアクセスポイントモードで運用しようと思っています。