残業代ゼロ法案(裁量労働制)の行方について

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ニュース新聞

今、ニュース報道では残業代ゼロ法案に関する情報が多く流れています。どんなに仕事をさせてもそれに見合った残業代が支払われない、いわゆるブラック企業問題がある中、なぜ逆行するような残業代ゼロ法案の話しが出てくるのか、初めて聞くと不思議な感じもします。

ブラック企業は何が問題かというと、会社側が従業員に対して、本人の意にかかわらず、無理矢理仕事をやらせているのに、それに対する対価を企業が支払わないことが問題なのではないかと思います。

一方で、現在検討が進んでいる残業代ゼロ法案に関しては、本人が意欲を持って自己裁量で仕事を実施できる人に導入が検討されているのだと思います。

昔、縄文時代の狩猟、弥生時代の農業の時代から、人々は自分が生きていくために必要な糧を得るため、自己裁量で仕事をしていました。今のように会社に集まって、管理者の指示に従い仕事をするようになったのは明治時代に入ってからでしょう。

また、色々な会社の規則についても、今まではどちらかというと、就業時間を決めたりして、どちらかというと労働者を管理しやすいようにするための仕組みが作られてきて、その会社に縛り付けることの代償として残業代を払う仕組みになったように思います。

ただ、最近ではこの仕組みには合わない働き方をする人が増えてきました。会社とは成果だけをコミットして、どうやってその成果を得るかについては、すべてその人の裁量に任されているような人です。例えば、金融商品のディーラーが例に上がることが多いと思います。

最近になって、なぜ自己裁量で働ける人が増えてきたかについては、IT技術の進展が大きく影響していると思います。以前であれば、金融商品の取引をするためには、取引所に出向いたりしなければいけませんでしたが、今ならばタブレットやスマホでも取引できてしまいます。

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