東京の西部、新宿と八王子、高尾、橋本の間を結ぶ京王線、そして、渋谷と吉祥寺の間を結ぶ井の頭線を運行する京王電鉄株式会社から、各車両内におけるWi-Fiサービスを2014年6月16日から順次開始するという発表がありました。同社は京王線に698両、井の頭線に145両の車両を保有しているそうです。
車両内て使うことができるWi-Fiサービスは下記の二種類です。
・au Wi-Fi SPOT KDDI株式会社
・Wi2 300 株式会社ワイヤ アンド ワイヤレス
私自身はドコモのWi-Fiスポットしか使うことができませんので、車両内のWi-Fiスポットを使うことはできません。ただ、今後は対象の範囲を広げていくと思いますので、そのうち使うことができるようになるかもしれません。
列車の中でWi-Fiが使えるようになると、沿線のLTE回線の混雑を解消することができます。もし、車内のWi-Fiサービスがなければ列車が通る時だけ一時的にLTEの回線負荷が上がる形になり、これを解消するためには沿線の基地局を連続的に増強しなければいけません。それに比べれば、通信会社にとっても車内にWi-Fiを設置した方がコスト負担が安くて済むのかもしれません。
また、車内の客から見ても連続して安定した通信をすることができるので、例えば、動画をストリーミングで見る場合などに効果が高いと思います。
また、Wi-Fiで通信を行えば、一ヶ月間のモバイルデータ通信の制限(7GB)と関係なく使うことができるのは魅力です。
京王電鉄では以前より駅構内におけるWi-Fiサービスについては、実施していました。こちらでは下記のサービスを使うことができます。
・au
・Wi2
・docomo Wi-Fi
・フレッツスポット(一部の駅のみ)
ただ、都会の通勤電車を利用する際には駅構内の滞在時間はさほど長くないので、あまりWi-Fiサービスを利用することはできません。やはり、車内にWi-Fiスポットが整備されていくことが、一番良いのではないかと思います。
今後は各鉄道会社でも列車内のWi-Fiスポットが増えると同時に、バスや安全性の確認が取れれば飛行機といった乗り物にもWi-Fiスポットか整備されるものと思います。そうなれば、移動時に通信で困るようなこともなくなりますので、ますます便利になるのではないでしょうか。
【2020/09/13追記】
井の頭線からの譲渡車両
井の頭線を走っていたステンレス車両、3000系の電車が全国の私鉄に譲渡されて活躍していることが雑誌で紹介されていました。3000系は1962年に登場して2011年まで井の頭線で走っていました。
現役で利用しているのは、群馬県の上毛電鉄、静岡県の岳南鉄道、石川県の北陸鉄道、長野県のアルピコ交通、愛媛県の伊予鉄道で活躍しています。
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