6月19日の午後6時過ぎに、小田急電鉄の相模大野駅で回送電車が脱線する事故がありました。電車が車庫から出て時速25Kmほどでポイントを通過中に脱線したようです。6両編成の電車のうち、3両目と4両目がポイントの上で脱線しています。まだ、原因については公表されていませんが現場のポイント2機が大きく破損していたと報道されています。報道機関によっては、ポイント走行中にポイントが故障したか、または電車がポイント上を通過中にポイントが切り替えられた可能性があるのではないかという予測もありました。
相模大野駅は町田駅から小田原方面へ一駅行ったところにあり、小田原線と江ノ島線が分岐する場所になります。
当初は停電の影響で全線に渡りストップしたようですが、その後、停電は復旧しました。駅と駅の間で止まってしまった電車からはなかなか乗客を下ろすことができず、4000人ほどの乗客が最大で5時間、車内に閉じ込められました。
しかし、相模大野駅周辺は復旧作業のために電車が走行できなくなってしまったため、小田原線は新百合ヶ丘駅と相武台前駅の間、江ノ島線は相模大野駅と大和駅の間で部分運休をしました。
以前は急行箱根湯本・江ノ島行きが相模大野駅で切り離しをするような形で運転していましたが、停車時間が長くなってしまうので今では運転形態が変わっているものと思います。
当初は午後11時の復旧を目指していましたが、結果としては20日の始発にも間に合わず、20日の午前6時ごろに全線で電車が走ることができるようになりました。ただ、急行電車とロマンスカーの運転は引き続き休止されています。
今回は回送電車だったので、乗客が電車に乗っていなかったので大事故にはなりませんでした。ただ、脱線により大きく線路から逸脱した電車に別の電車が追突するなどの事故に発展すれば、大きな事故に繋がっていた可能性もあります。本質的な原因が気になるところです。
コメント