週末になると毎度のことながら中央道では、小仏トンネルを頭に10Kmの渋滞などといった渋滞情報が流れます。小仏トンネルの前後は上り坂になっている上、トンネルの内部も坂になっているので、どうしても減速してしまうクルマが出てきてしまい、クルマの通行量が多い時間帯ではどうしても渋滞が発生してしまいます。
渋滞対策
渋滞をできるだけ発生しないようにするために、トンネルの前後の区間を三車線化するなど対策が進められてきましたが、トンネル自体は二車線しかとることができず、抜本的な渋滞の解消には至りませんでした。
東名道の都夫良野トンネルも昔は渋滞のメッカでしたが、現在ではトンネルの追加などで渋滞が発生しなくなりました。小仏トンネルでも同様の対策が進められないかとずっと願っていたのですが、とうとう新たなトンネル整備に向けた動きが出てきたようです。
新小仏トンネル始動か?
具体的には、6月2日に有識者でつくる「社会資本整備審議会道路分科会」に国土交通省が下記の2つの対策を報告しました。
1.渋滞がよく発生する区間に限って、道路左端の路肩を走行車線として整備する。小仏トンネル付近や調布インター付近などで実施する。
2.路肩が狭い小仏トンネルについては、その付近に新たなトンネルを整備する。
新たなトンネルを作るためにはそれなりの年数がかかると思いますが、ぜひ進めてほしい対策です。車線の追加については、小仏トンネル内の増設が困難であるとすれば効果は限定的ですが、それでも、実施による効果はあるでしょう。
新トンネルについては、今後の調査を経て、必要な予算確保やスケジュール策定などが行われると思いますが、いつ頃、開通するのか、非常に興味深いところです。
【2020/08/04追記】
新小仏トンネルの計画
NEXCO中日本では小仏トンネルに新たなトンネルを掘って付加車線として、八王子ジャンクションまでの約5キロの区間を3車線化する事業を進めています。これによって、相模湖東出口付近から八王子ジャンクションまでが連続して3車線になります。今の小仏トンネルの北側にもう一本のトンネルを掘る計画のようです。いつ完成するかといった情報については見つけることができませんでした。
【2020年11月6日追記】
2021年に新小仏トンネルの工事開始か
新しい小仏トンネルの本体工事を早ければ2021年春にも始めることをネクスコ中日本は明らかにしました。11月5日には報道陣に対してこの小仏トンネルを先頭にした渋滞発生区間における対策工事の現場を公開しています。上り線の小仏トンネル手前から八王子ジャンクションまでの5Kmの区間が3車線に増えます。小仏トンネルの隣には延長2.3Kmの新トンネルを建設します。新トンネルの開通は2026年の予定ですが、ネクスコ中日本では供用開始の時期は未定としています。
【2023/11/10】
建設中の新小仏トンネルを報道陣に公開
建設中の新小仏トンネルが報道陣に公開されました。一車線の増設のはずなのですが、二車線分の大きな断面を持つトンネルになっていました。現在の小仏トンネルが工事などで利用できないときには、新小仏トンネルを二車線で利用することを想定しています。
現在は全長2300メートルの中で約860メートルが掘り進められています。トンネル全体の完成は2026年5月の予定です。
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