DVDレコーダーで録画された番組を順番に見ていったのですが、その中に7月13日(日曜日)に放送されたTBSドラマ「おやじの背中」がありました。東芝日曜劇場の時代からこの時間枠で放送されるドラマは楽しみにしています。ただ、東芝日曜劇場時代に放送されていた一話完結式のドラマが良かったと今でも思っていました。一話完結式であればたとえ一つ見逃したとしても必ず次の回ではストーリーが分かりますし、一つの話しを1時間の枠に収めるのはとても難しく、またその難題をうまくまとめれば妙に間延びするようなこともなく素晴らしいドラマが誕生します。
ところが最近は連続ドラマ方式になってしまっており、残念に思っていたところ、今回の「おやじの背中」は待望の一話完結式のドラマになっていました。Wikipediaによればこの枠で1話完結式のドラマが放送されるのは1993年3月28日に放送された「おんなの家」以来に21年ぶりになるということです。(日曜劇場では1956年に放送が始まった頃から一話完結式のドラマを流し続けてきたと読売新聞で紹介されていましたので1993年まで37年間にわたって伝統を守ったということになります)
調べてみると、この「おやじの背中」には原作があるわけではなく、今回の放送に向けて新しく作られたストーリーばかりになっているようです。
今回は7月から9月までのワンクール、全10話の放送になります。この各話は全て別の脚本家がオリジナルドラマを作るような形になっています。プロデューサーは「パパはニュースキャスター」などのヒット作を手がけてきた八木康夫です。このドラマの構想自体は4~5年前からあったと新聞記事で紹介されていました。最近、ドラマと言えば、先生もの、刑事もの、医療ものが主となっており、このようなホームドラマは少なくなってきました。
第一話は「圭さんと瞳子さん」というタイトルで、父親の「樋口圭太郎」が田村正和、娘の「樋口瞳子」が松たか子という配役になっていました。二人は国分寺の「お鷹の道」沿いの家に暮らしています。この辺は自然がたくさん残っており、とてもきれいな清流も流れています。圭さんは妻を交通事故で亡くしてからずっと娘の瞳子と二人で暮らしており、離れられない関係になってしまいました。
そんな圭さんもいつか自分が先にいなくなってしまうことを心配し、腹痛で入院した先の病院の看護師とデートがあると瞳に嘘をつきます。そして瞳子もも好きでもない人とデートがあると嘘をつき、それぞれ一人だけで休日を過ごします。しかし、それぞれデートなんかしていなかったことに気がつきました。そんな二人がどうなるのかというのがこのドラマの流れになります。
脚本家の皆さんはこちらの10人(あいうえお順)になります。
・池端俊策氏(出演:大泉洋)
・井上由美子氏
・岡田惠和氏(出演:田村正和) 第一話
・鎌田敏夫氏(出演:渡瀬恒彦、中村勘九郎/演出:山室大輔)
・木皿泉氏
・倉本聰氏(出演:西田敏行/演出:石橋冠)
・坂元裕二氏(出演:役所広司、満島ひかり/演出:鶴橋康夫) 第二話
・橋部敦子氏
・三谷幸喜氏
・山田太一氏
初回視聴率は15.3%と高視聴率でスタートしました。第二話以降も楽しみにしたいと思います。
【2015年11月3日追記】
ドコモのdTVでTBSオンデマンドを通してドラマが公開されていますが、そのラインナップの中に日曜劇場「おやじの背中」シリーズが加わりました。ついつい、第一話の「圭さんと瞳子さん」をまた見てしまいました。田村正和と松たか子の共演がやはり良い味を出した作品です。前回見てから1年以上が経過しているので、どんなストーリーだったかまったく忘れてしまっていましたので、また新鮮な気持ちで見ることができました。
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