米Appleの四半期決算はiPhoneの売れ行き好調で増収・増益

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iphone5s

 米国アップル社が4月から6月までの3ヶ月間の決算を発表しました。この内容によれば、iPhoneの売れ行きが市場の予想を上回るほど好調であったこと、およびMacの販売が好調であったため、売上高、純利益ともに前年の同期を上回る成績を収めたとのことです。第三四半期としては過去最高の売上高です。

 ・売上高 前年同期比6%増 374億ドル
 ・純利益 前年同期比12%増 77億ドル
 ・iPhone販売台数 前年同期比13%増 3520万台
 ・iPad販売台数 前年同期比9%減 1320万台
 ・MAC販売台数 前年同期比18%増 441万台
 ・iPod販売台数 前年同期比36%減 293万台

 iPhoneは特に中国などの新興国で販売が好調でした。

 一方でタブレット型端末のiPadについては安価なモデルを求める消費者が多く、価格的に安いAndroid端末に消費者が流れてしまったようです。私自身もiPhoneを愛用しているにもかかわらず、タブレットはNEXUS7を購入しました。iPad自身の平均的な販売価格も昨年より$20下がりました。

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地域別の売上の状況

 地域別の売上高は下記の通りです。

 ・米大陸 145億7700万ドル 前年同期比1%増
 ・欧州 80億9100万ドル 前年同期比6%増
 ・中国 59億3500万ドル 前年同期比28%増
 ・日本 25億6400万ドル 前年同期比1%増
 ・アジア太平洋地域 21億6100万ドル 前年同期比6%増

 やはり、中国での売上高が全同期比で28%も伸びているのが目立ちます。

9月には次期iPhoneを発表?

 さらにアップル社では9月に開催するイベントで次のスマホ「iPhone6」を発売するのではないかと言われています。従来のiPhoneよりも画面の大きい4.7インチのモデルと5.5インチのモデルの二種類がラインナップされるのではないかと予測されていますが、この新しいモデルの売り上げがどうなるかも、アップルの業績に大きく影響するでしょう。

 スティーブジョブスが亡くなったあと、アップル社の業績は急激に落ちてしまうのではないかと危惧していましたが、そんな心配は今のところはまったく見受けられません。ただ、大きな変革的な製品は発売されておらず、性能向上や画面の大型化が進化の中心になっているような気もします。今後はヘルスケア機器との連携やiWatchの発売などが予想されていますが、これらが消費者の目から見てアップル社らしい変革的な仕上がりになっているのか否かが大きな転機になるのかもしれません。

 アップル社の動向については、まだまだ目を離すことができない状況が続きそうです。

【2024年7月1日追記】

その後の業績も好調

 アップル社はその後も好調な業績の伸びを示しています。こちらのサイトで紹介されている、どの製品がappleの売上を支えてきたかの推移が判るグラフがとても分かりやすいです。

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 iPodの売上が天井を打って落ち込む中で、iPhoneの売上が急速に伸びていることがよく判ります。サービスの売上も堅調に伸びていますが、iPadについてはそろそろ売上のピークかと感じさせる状況です。

 一番心配なことは、売上を支える次の製品が現れていないことです。androidの成長が著しい中で、iPhoneもそろそろ今の売上を維持するのは難しくなるかもしれません。appleのサブスクサービスについても、「これ!」という決め手に欠ける中で、これから先はどうなるのかは注目点だと思います。

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