NTTドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が好調に推移

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 NTTドコモが2014年6月1日に開始した新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の契約者数が順調に増えています。7月24日時点で600万契約を突破してしまったそうです。NTTドコモの加藤社長は「早期に1000万件を超えるのが当面の目標。今年度中には達成するだろう」と説明しています。かなりの手応えを感じているようです。

 NTTドコモは他社よりも先行して新しい料金プランの導入に踏み切りました。6月は平日に7万件から8万件、休日に10万件前後で契約数が増加したそうです。7月に入ってからは少し契約数のペースは落ちてきましたが、それでも契約者数は安定して増え続けています。

 新料金プランは既存プランからの変更が中心で、新料金プランの方が安くなる契約者が先行して切り替えています。やはり、料金の感受性が高く、ネットなどのシミュレーションを駆使できるような消費者が先行しているのでしょう。徐々に口コミでそれ以外の人にも広がるのではないでしょうか。新料金プランの方が安くなる人が積極的に乗り換えているということでNTTドコモとしては収入が減る形になります。ただ、この好調さが新規加入者の増につながれば、ドコモとしては収入が増える形になります。

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第一四半期の純増数は46万契約を記録

 この結果もあり第一四半期の純増数は46万契約にもなりました。前年同期は純増数が9万契約でしたので、なんと5倍以上の増加になっています。複数台向けの料金プランもあることからタブレットの販売数も前年同期比で3割増となる29万台になりました。見事にNTTドコモの戦略があたった形になっているということでしょう。

 こちらの「カケホーダイ&パケあえる」は通話が無制限にカケホーダイになるほか、ある一定量のパケットを家族で分け合ったり、複数の端末で分け合ったりすることができるプランです。電話をとてもたくさん使う人にとっては魅力のあるプランだとは思っていたのですが、普段はLINEやメールなどを主に使っていて、ときどき電話を使うような人にとっては安くならないケースもあるので、ここまでの人気が出るとは想定していませんでした。

 私自身は今年の3月にNTTドコモのiPhone5sを一括ゼロ円で購入できたので、再来年の3月までは月々割がきいて、月額3000円ほどで済んでいます。電話もほとんど使わないため、カケホーダイ&パケあえるに乗り換えるメリットはありません。少なくとも2年間は現在の契約プランのままで続けます。

 新料金プランはソフトバンクモバイルがすでにサービスを始めています。また、auは8月13日から導入することを発表しています。NTTドコモの加藤社長は「他社の発表で大きく変わったということはあまり感じていない」と語っています。今後、NTTドコモの契約者数の推移がどのようになるのかが気になるところです。

【2014/10/16追記】

契約数が1000万件を突破

 10月15日にNTTドコモから「カケホーダイ&パケあえる」の契約数が1000万件を超えたという発表がありました。これで当面の目標としていた数字をクリアしたことになります。ソフトバンクは同様のプランを7月から「スマ放題」、KDDIは8月から「カケホとデジラ」として後追いしています。今後の3社の競争がどうなるのか、気になるところです。

【2024年7月3日追記】

楽天モバイル参入に対抗するため新料金プラン「ahamo」をスタート

 2021年3月26日にNTTドコモはahamo(アハモ)という新料金プランを開始しました。20歳代を中心としたデジタルネイティブ世代に向けて、2020年12月3日に発表したプランですが、本質的には楽天モバイルへの対抗プランでもあります。従来のドコモのプランとは完全に分離されていて、ドコモショップなどの実店舗での申し込みは受け付けていません。専用ドメインのウェブサイトや専用アプリからの受け付けのみとしているほか、法人契約もできません。提供されているプランは一つで、データ通信容量は最大で20GB、料金は税込2970円、5分までの通話は無料となっています。

 NTTドコモは「ahamo」の契約数が、2023 年 6 月 7 日(水)に 500 万契約を突破したことを発表しています。

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