iPhoneの新機種発売が近づいてくると、毎回、どんな新しい機能が実装されるのか、どんな外観になるのか等、いろいろな噂がネットの上で駆け巡ります。そんな噂の中でも、「おサイフケータイ」に相当する機能が搭載されるのではないかという噂はかなり前からありましたが、とうとう今までのiPhoneには実装されずじまいでした。技術的にはいつでも搭載できる状況になっていると思うのですが、日本で普及している「おサイフケータイ」も海外ではあまり使われていないためだろうかとか、勝手に考えていました。
ところがiPhone6の発売が近づくにつれて、今度はかなり具体的な形で「おサイフケータイ」に相当する機能が実装されるのではないかということが記事になってきました。たとえば、こちらの記事です。
☆アップル、VISAと提携してiWalletを今秋開始? : ギズモード・ジャパン
この記事によると、VISAとの連携で「iWallet」と呼ばれるであろう仕組みが開発されているとのことです。利用者の信用情報を含むクレジット決済の重要データがiPhone内に実装されるセキュアな部品に保存される機能を持つとのことで、どんなものなのか気になるところです。
正直、今の「おサイフケータイ」では、そこに入れているお金については、スマホを拾った人であれば誰でも使うことができてしまいます。これは、実際のお財布を落としたときにお金をそのまま盗まれてしまうリスクと同等です。その程度のセキュリティで良いかと思っていたのですが、アップル社はこれに加えてどんなセキュアな機能を追加しようとしているのでしょう。
あまり、お金を使おうとしたときの手続きが不便になってしまうと、あえておサイフケータイを使うメリットが無くなってしまいます。指紋認証など簡単にログインすることが出来る仕組みがすでにハードとして実装されていますので、これらの機能と組み合わせて利用する形になるのでしょうか。
次期iPhoneに搭載されると噂されているNFCは「おサイフケータイ」と同義ではありません。おサイフケータイではSONYのFelicaというチップが鍵を握っていますが、NFCにはこれ以外の国際規格もあります。いったい、どんな関係になっているのかは、こちらの記事が非常によく分かります。
☆【豆知識】実はおサイフケータイじゃない!?次期iPhoneに搭載されると噂のNFCって一体なに? | iPhoneひとすじ! かみあぷ速報
従って、新しいiPhone6にNFCが搭載されたからといって、そのまま日本のEDYなどが使えるわけではないのかもしれません。SONYとしてもFelicaが時代遅れのチップにならないようにいろいろな新規の機能を登場させています。
☆Sony Japan | ニュースリリース | FeliCa Connect 2014 非接触IC技術FeliCa(フェリカ)の最新技術・商品・サービスを披露
私自身、EDYはオートチャージを設定しており、コンビニやマクドナルドなどでの支払いで非常に便利に使っています。これがiPhoneで利用できるようになれば私にとっては便利さが倍増することになります。
次世代iPhoneがどんな形で登場するのか、そして日本の各メーカーがその上にどんなサービスを適用可能にしていこうとしているのか、とても気になるところです。
【追記】
iPhone6の基盤を解析した結果、NFCと802.11acに対応することがわかったという記事がありました。
☆iPhone 6はNFCと802.11acに対応することがプリント基板画像流出で判明 – GIGAZINE
これが事実だとすれば、NFCの搭載はかなり現実的なものになってきたようです。今後の発表が楽しみです。
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