全日空機に乗って羽田に向かっている途中、機内誌に目を通していると、朝日新聞デジタルANAマイレージコースという宣伝がありました。マイレージと朝日にどんな関係があるのか読んでみると、朝日新聞のデジタル版を13ヶ月間、新規購読すると、5500マイルが貰えるという仕組みになっているようです。
こちらに公式サイトがありました。
初月無料で月極3800円、12ヶ月間という料金体系ですので、総額45600円を払うことになります。
10%以上のマイルが貰えると聞くとなんとなくお得な感じがしますが、朝日新聞の記事をいろいろなところで読むことができるという利便性ち対して、45600円を払うということ自体が適正なのか否かも気になるところです。
ほかにも楽天スーパーポイントコースというものもありました。
新聞の料金体系については、取材などの記事の中身にかかる原価のほかに、紙に印刷する原価や新聞販売店から家まで戸別宅配してくれるのにかかる原価までが積算されて、相場が出来上がっていると思います。
特にこの戸別宅配にかかるコストはかなり大きいのではないでしょうか。デジタル版になったら、この戸別宅配にかかる原価は本来は必要ありません。本当はもっと安く価格を設定できるのではないかと思います。
ただ、電子版を思い切り安くしてしまうと、家で新聞を届けてもらう人が減って、今の戸別宅配の仕組みを維持できなくなってしまうかもしれません。その切り替えの速度をなだらかにするために、デジタル版の価格を急に安くできない事情があるのではないかと思います。
それではデジタル版の新機構読者数を増やすことができないので、ANAマイレージと提携して、お得なマイルの還元があるように見せなければいけない事情があるようにも思えます。
先日読んだブルーオーシャン戦略でこの業界に立ち向かう会社があるとすれば、質の高いコンテンツを準備して、戸別宅配を最初から全部切り捨てて、安い価格でこの業界に飛び込むことができれば、飛躍のチャンスがあるのかもしれません。
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