今日はiPhone6およびiPhone6plusの予約受付開始日です。通常は予約受付開始のギリギリの時間になるまで、他社がどんな価格で予約受付を開始するかを調査して、それよりもお得度が上回る価格を提示しようとしています。従って、まるで予約受付開始時間ギリギリまでどの会社が粘るかという、あたかもチキンレースのような様相を呈してました。
そんな今までの状況を打ち砕くような快挙をNTTドコモがやってくれました。なんと、価格が未定のまま予約受付を開始したのです。
もしも予約受付開始前にお得な価格を提示してしまうと、各社ともそれを上回るお得度で対抗値下げをしてくる可能性があります。NTTドコモが先日発表した、パケあえるや音声通話定額といったプランはNTTドコモが発表した途端にソフトバンクもauもが追随して横並びの価格を打ち出してきました。このような他社との消耗戦を防ぐためには、価格を伏せたままで予約を受け付けるというのはすごい戦法なのではないかと思います。
ただ、法律的には消費者に対して価格を決めずに予約だけを受け付けるということが許されるかどうかは少し気になります。予約だけでは「契約行為」ではないので、法的にはこれで問題ないことをリーガル的に確認しているのでしょう。
まさに、「この手があったか」という秘策ではないでしょうか。auやソフトバンクは出し抜かれたような形になったのではないかと思います。NTTドコモがここまで柔らか頭だったとは思っても見ませんでした。
ただ、この状況でNTTドコモでiPhone6を予約する人は、NTTドコモならば絶対に裏切ることは無いだろうと信用して予約する人になります。従って、NTTドコモとしては、どこの会社よりも消費者に対してメリットを訴求しなければいけません。どんな価格をどの時期に発表するのかがとても気になるところです。
きっと、NTTドコモの中ではいくつもの案を出し合い発表の日を待っているのではないかと思います。もしも予約が順調であれば、価格の発表時期を出来るだけ遅らせると思いますし、予約があまり好調でない場合は価格を早めに発表するのではないでしょうか。今後の動きが楽しみです。
【2014/09/14追記】
NTTドコモが他社よりも遅れて、iPhone6およびiPhone6plusの価格体系を発表しました。
☆ニュース – ドコモのiPhone 6は機種変更を他社より安く、下取りも手厚くして他社の顧客争奪:ITpro
競合他社よりも一括購入価格は高いですが、その分、月々割で還元される額を大きくして実質的な負担額は他社並みにしているのが特徴です。もしも本体一括ゼロ円といったセールがそのうち(どれだけ先になるか分かりませんが・・)実施されると、割引額が大きくなるのでお得です。
さらにMNPで転入してくる人向けには、iPhoneの下取り価格を高く設定しています。これにより、他社からの転入を多く狙う作戦です。
今後、どこの会社でiPhone6の売れ行きが良いか数字が発表されることになります。どんな結果が出るか楽しみです。
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