Appleは先週、iPhone6/6Plusを発売しました。銀座や大阪心斎橋のアップルストアではSIMフリーのiPhoneを入手するために並んでいたお客さんが店員との間でトラブルが起こりニュースにもなり、従来と違った意味でのニュースにもなりました。今回はSIMフリーのiPhoneをアップルストアで販売したため、中国などの外国へ転売しようとした人が多かったのではないかとも言われています。また、中国の税関で大量に日本からiPhone6/6Plusが押収されているというニュースもありましたので、中国国内に持ち込まれていることは事実のようです。
そんなiPhone6とiPhone6Plusですが最初の週末ですでに1000万台を販売したことが明らかになりました。昨年のiPhone5sと5cを販売した際には900万台でしたのでこれを上回ったことになります。一昨年のiPhone5のときには500万台でした。今回は初回発売の対象国として中国が入っていなかったので、前回と比較すると弱点があったのですが、それでも昨年の記録を超えたことは素晴らしいことだと思います。
iPhone6/6Plusの予約は受付開始後に24時間で400万台を超えていました。これは一昨年のiPhone5のとき200万台だったことから考えると倍増しています。週末までの売り上げについてはこの予約時の傾向と同じ形になっています。
現在、発売されている国は下記の通りです。
- 日本
- 米国
- オーストラリア
- カナダ
- フランス
- ドイツ
- 香港
- プエルトリコ
- シンガポール
- 英国
今週末には新たに20カ国で販売を開始する予定です。
- オーストリア
- ベルギー
- デンマーク
- フィンランド
- アイルランド
- マン島
- イタリー
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルグ
- オランダ
- ニュージーランド
- ポルトガル
- カタール
- ロシア
- サウジアラビア
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- 台湾
- トルコ
- アラブ首長国連邦
今後も販売する対象の地域は広がっていき、年末までには115の国と地域で販売される予定になっています。全体でいったいどの程度の販売になるのかが気になるところです。
Appleはデバイス別には売り上げを公表していませんが、アナリストはiPhone6PlusよりもiPhone6の方が売れていると予想しています。しかし、iPhone6Plus自体も供給が需要に追いついていないようです。いつでも手に入る状況よりも、多少、品薄ぐらいの方が欲しい人の心をくすぐるという話しもありますので。今くらいの品薄度の方が大きな売り上げにつながるのかもしれません。
一方、日本ではNTTドコモのiPhone6/6Plusだけが在庫が多く余っているのではないかとも言われています。ヨドバシカメラの公式サイトに行って新宿西口本店の在庫状況を確認すると下記のようになっていました。
確かにドコモだけが全色、全容量の在庫が残っている状況になっています。これは、ドコモの入荷量が多かったために発生している現象なのか、それともドコモの新しい料金体系に反発した消費者がドコモから離れているのかが気になります。日本における各キャリア別の販売状況についてはそろそろ発表があるのではないかと思いますので、その結果はどうなっているでしょうか。
【2014/09/27追記】
BCNの発表による日本におけるiPhone6、iPhone6Plusの主に量販店における発売状況が報道されました。これによると、発売後6日間の国内販売台数はiPhone5s、iPhone5cの発売時の約5割増だったことが分かりました。機種別に見ると、iPhone6が約8割、iPhone6Plusが約2割で、画面が小さいiPhone6の方が売れています。通信会社別ではソフトバンクが前年比1.9ポイント減の42.2%、KDDI(au)が3ポイント増の32.8%、NTTドコモが1ポイント減の25%です。NTTドコモシェアが非常に低いように見えますが、これはドコモショップなどの専売店による販売状況がBCNの発表には含まれていないためになります。特にドコモは専売店経由で販売される台数が多いので、量販店のデータだけではシェアが低めに出てしまいます。別途、専売店も含めたデータが公表されると思いますので、そちらでキャリア別の競争状況は確認した方が良さそうです。
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