NTTドコモではiPhoneのジャケット型おサイフケータイ「おサイフケータイ ジャケット01」を開発して、10月下旬から発売することを発表しました。
iPhoneのジャケットにFericaチップが付いたカードを差し込めるだけの製品ではなく、iPhoneとの間をBluetoothで接続して、iPhone用のアプリ(おサイフリンク)から、まるでAndroid端末のおサイフケータイと同じようにして使うことができるのだそうです。
本体は51mm×86mm×4.2mmの板状です。対応したケースに格納してiPhoneとセットで使えます。またこの本体自体は独立した端末ですので、iPhoneを交換してもデータ移行などをする必要がありません。
また、バッテリーを搭載していて、マイクロUSB端子で充電ができるようになっています。一回フルに充電すれば、1日1分10回の操作で約2.5ヶ月間の間、動作することができます。充電の煩わしさも感じることは少なそうです。ただ逆に2.5ヶ月も充電不要ですと、充電そのものを忘れてしまうリスクがあるかもしれません。たぶん、アプリで一目で分かるような仕組みを実装するのだと思いますが、どんな仕上がりになるのかが気になるところです。少なくともLEDランプで電池残量が分かる仕組みはあるようです。
今回、対応したジャケットはiPhone5s用とiPhone6用が発売されます。ただ、本体自体はiPhone5c、iPhone6plus、iPad Air、iPad mini Ratinaディスプレイモデルで利用できます。対応OSはiOS7.1以上です。
こちらのおサイフケータイ機能で利用できるサービスは下記の通りです。
・ANA SKiPサービス
・ヨドバシカメラゴールドポイントカード
・iD (12月対応予定)
・QUICPay (今年度内予定)
・楽天Edy (時期未定)
・ローソンモバイルPonta (時期未定)
また、記事によればドコモ広報部からの情報として、上記以外のサービスにも対応する検討は進めているとのことでした。
価格は本体が5000円、対応ケースが1000円程度になる見込みで、ドコモ取扱店やドコモオンラインショップで発売されます。
また、KDDIやソフトバンクモバイル、SIMフリーのiPhoneでも利用することができます。
現在、Android端末のXperia Zではたくさんのおサイフケータイのサービスを使っています。ただ、iPhoneでは使うことができずに不満に思っていました。iPhone6ではNFCが搭載されましたが、おサイフケータイで使われているFericaとは互換性が無いので、おサイフケータイには対応しません。従って、今回のドコモからの発表は日本でおサイフケータイを多用しているユーザーには良いニュースだと思います。
まだ対応しているサービスが少ないのですが、今後はもっと広げていって欲しいところです。
【2015/01/31追記】
発売された当初は、ヨドバシカメラのゴールドポイントカードとANAのチケットレスサービスの二種類だけでした。これらのサービスを利用するためだけにこちらのジャケットを利用するメリットはあまり無いので、爆発的なヒットというわけにはいきませんでした。しかし、やっと別のサービスが新規に対応しました。下記の二つです。
・iD
・QUICpay
この二種類に対応してくれると、ガソリンスタンドでの支払いやコンビニでの支払い、そしてすかいらーくなどの外食チェーン店での支払いに利用することができるようになりますので、活躍してくれるシーンがとても増えます。あとは値段がもう少し手頃になれば、普及に拍車がつくのではないでしょうか。
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