とうとう常磐道が計画された全線で2015年3月1日に開通し、東京から仙台に行く際に東北道経由のルートと常磐道経由のルートの2ルートが確保できるようになります。2ルートあれば、どちらかが何らかの原因で通行禁止になった場合でももう片方のルートで目的地を目指すことができるので良いことだと思います。
渋滞しにくい
首都圏と仙台圏の距離で考えると東北道経由でも常磐道経由でも、ほぼ同じ距離になります。また、常磐道の方が雪が積もることも少なく、高速道路のアップダウンが少ないためか、東北道よりも常磐道の方が渋滞が発生する確率が低いのも魅力です。
今まで、常磐富岡インターチェンジと浪江インターチェンジ間の高速道路が開通していませんでしたが、今回の開通により全てがつながります。
もともとは常磐道は昭和41年に東京から「いわき」までの予定路線を決定しました。そして昭和56年に柏インターチェンジと谷田部インターチェンジの間で開通しました。続いてしょうわ62年に「いわき」から仙台までの区間を予定路線として決定しました。そして、平成27年3月1日に全線開通という形になります。
全面開通
本当は常磐道の全面開通はもう少し先、来春のゴールデンウイーク前を予定していたそうなのですが、安部首相が鶴の一声で前倒しさせたという報道もありました。これが事実か否かは判りませんが、
・長期間にわたって福島県浜通りの通行は内陸部へ大きく迂回をしなければいけなかったが、今回の開通で相馬と「いわき」の間が1時間程度も短縮される
・道路は高台を通過するので緊急時の物資輸送路としての活用が期待される
という面でとても価値のあることだと思います。
今度、東北方面にいく機会があれば、常磐道を使ったルートも組み合わせようと思います。
【2021年2月22日追記】
4車線化へ
2月21日に赤羽国交相は2車線対面通行の常磐道広野インターチェンジから浪江」インターチェンジの区間、約30Kmを新年度にも4車線化に向けた事業に着手することを示しました。これによって、常磐道は全線にわたって四車線化される見通しがついたことになります。
今回、福島沖を震源とする最大震度6強の地震がありましたが、このときに土砂崩れで常磐道が一時通行止めになりました。この相馬と新地の間についてももし四車線化されていれば通行止めにする必要はなかったことから、四車線化の進展に拍車がかかりました。
もしも常磐道が全線にわたって四車線化されれば、東北道を補完する代替ルートになります。国土強靭化のためにも必要な施策だと思います。
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