アップルストアで販売されていたSIMフリーのiPhoneが突如として販売停止になってから、すでに1ヶ月が経過しようとしています。今でもiPhone6やiPhone6plusを注文しようとしても、「注文できません」という表示になってしまいます。なぜかiPhone5sについては購入できるようになっています。
特にアップル社で技術的な問題が発生したわけでもなく、iPhone自体に問題があるわけでもなさそうです。他国のアップルストアでは相変わらずiPhone6は販売されています。なぜ、何の前触れもなく日本国内だけで突然、販売中止になったのかを推測する記事がありました。今のところはアップル社から公式のアナウンスはありませんので本当のところはわかりません。
この記事では二つの可能性をあげていました。ひとつは円安の急激な進展に伴い値上げの準備をしているというものです。しかし、値上げの準備のために1ヶ月も販売中止にすることは考えにくいので、この推測はたぶん違うのでしょう。
もうひとつは中国市場での販売を優先するためではないかという推測です。現在は円安に伴い中国の元と日本の円の関係も大きく円安に傾いてしまいました。12月のはじめごろに中国に行った際には1元が20円ほどになっていました。何年か前に行ったときには16円程度だったのではないかと思います。少なくとも2割以上は円安が進行してしまいました。これに伴い、中国の人から見ると日本で販売されているiPhone6はとても割安に見えます。中国の人も日本へ出張があるときにはiPhoneを購入してくることを頼まれると言われていました。
通常の出張する方ですら頼まれるということですので、この価格差で利益を得ようとする人がいても不思議ではありません。中国市場ではiPhone 6/6Plusは爆発的な人気があって年間販売台数は当初の予想を大きく超えて4000万台を超える見込みなのだそうです。
アップルとしては日本でSIMフリーのiPhoneを販売するよりも中国市場を優先して販売したほうが良いという判断に倒れた可能性は高いと思います。ただ、これが本当だとしてもアップル社が日本市場よりも中国市場のほうを重視しているということを表に出すわけにはいかないので、真の理由は説明しにくいのではないかと思います。
中国市場における品薄が改善されれば、日本国内におけるSIMフリーiPhone6/6Plusの販売が再開されるのではないでしょうか。
【2015/03/31追記】
やっとSIMフリーのiPhone6およびiPhone6plusの販売がアップルストアで再開されました。ためしにApple Storeで買い物かごに入れてみると、問題なくカートに追加されて、発送まで1から2営業日と表示されました。
価格は下記のようになっています。
・iPhone 6/16GB 86,800円
・iPhone 6/64GB 98,800円
・iPhone 6/128GB 110,800円
・iPhone 6 Plus/16GB 98,800円
・iPhone 6 Plus/64GB 110,800円
・iPhone 6 Plus/128GB 122,800円
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