テレビ東京でときどき放送している蛭子さんや太川陽介が出演している路線バスの番組が好きです。土曜スペシャルの番組枠を使って、2007年からときどき不定期で放送されています。
とにかく行き当たりばったりで、決められた区間を何とかして路線バスを乗り継ぎ、決められた期間内で目的地を目指すという主旨の番組です。無茶な命題はでないので、たぶん、スタッフが期間内でその区間が物理的に踏破できるか否かは調べていると思うのですが、番組に出演しているメンバーはどのバスをどういう風に乗り継げば目的地に着くのか知らないようです。
また、高速道路を通るバスは利用禁止です。高速道路を通るバスに乗れば目的地まで簡単に移動することができてしまうため、番組が成立しなくなってしまいます。
バスに乗っている最中にスマホでバスのルートや時刻を調べてしまえば、もっと簡単にルートを検索できると思うのですが、これは番組内のローカルルールで禁止されています。ただ、住人や観光案内所、バスの運転手さんなどに聞くことはOKです。
もしもバスから降りたときに次のバスに乗り継げなかった場合は、また同じバスで戻るか、別のバス停まで歩いていくことになります。特に県境についてはバス便が途絶えてしまうことが多く、ときどき歩いて峠越えをしなければいけないことも出てきます。番組によってはテレビカメラを回していないときにはスタッフが準備したクルマでワープしてしまうことも多いと思うのですが、このテレビ東京の番組に関してだけ言えばそんなずるいことは全くしている様子はなく、本当に歩いているように見えます。
1月3日の放送を見ていると、地元の人のご好意で、クルマで送ってもらうときにも注意が必要なようです。やはり県境のバス停で次に乗り継ぐバスまで時間が大きく空いてしまったときに、たまたま見つけたガソリンスタンドで休ませてもらおうと交渉したところ、ガソリンスタンドの人が近くの観光施設まで送ることを提案してくれました。しかし、そうすると一部の区間をバイパスしてしまうことになるため、違反になってしまうそうです。そこで、観光施設からガソリンスタンドまでバスで戻ってくることによってバイパスしてしまうことを防いでいました。
これだけこだわって作っている番組だからこそ、出演者のキャラクターもあいまって人気があるのではないかとも思います。
そんなテレビ東京の躍進をほかの放送局が黙ってみていることはなく、いろいろなテレビ局で同じような路線バスを使ったテレビ番組が増えてきました。ブルーレイディスクレコーダーで「路線バス」というキーワードを設定して、自動的に録画しています。それぞれ見ているのですが、やはりテレビ東京の番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が一番面白いように感じました。こちらが公式サイトになります。
今度はいつ頃、どこの地域を舞台にした番組が放送されるのか、とても楽しみです。
【2015年9月13日追記】
路線バスの旅がどこまで「ガチ」で撮影しているのかを特集した記事がありました
なかなかおもしろいです。
【2019/08/17追記】
太川陽介と蛭子能収のローカル路線バス乗り継ぎの旅は終了となりました。かわりに、ローカル路線バス乗り継ぎの旅zが放送されています。Zは田中要次と羽田圭介が前シリーズと同じルールで放送していますが、前作よりも少し苦戦をしているような感じです。
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