最近、ガソリン価格が急激に安くなっています。一時期はレギュラーガソリンでも、一リットル160円を超えている時期もあったのに、最近では130円を切る店も多く見かけるようになってきました。ガソリン価格には多くの税金も含まれていますので、これだけ安くなると言うことは、原油価格がかなり降下していることになります。
一時は一バレル140ドル程度まで上がったこともある原油価格ですが、今では一バレル50ドルを下回ってしまいました。特にここ1年では一気に半分以下にまで原油価格が下がったので、その下降の勢いにはただただ驚くばかりです。
ものの値段は一般には、供給と需要のバランスで決まります。供給が需要を下回れば、ものの値段は上がりますし、逆に供給が需要を上回ればものの値段は下がります。
新聞記事を読むと原油価格の下落は世界的な石油の需要が少なくなること、およびシエールガスの産出コストが低減し、世界最大の石油消費国でもある米国が自給できる見通しが立ってきたこととされていました。ある報道では、ここまで急に原油の価格が下がったのは、一定のコストがかかるシエールガスがこれ以上伸びることを防ぐために値段を下げているという報道もありましたが、実際の処はどうなのでしょう。
ガソリン価格が120円前後になれば、家計に対する負担はずいぶん軽減されます。内閣府でも世界経済の動向についての報告書を公表して、原油価格の下落は原油産出国にはマイナスの影響があるものの、世界経済全体にはプラスに影響すると分析しています。
気になるのは、今後の原油価格の動向ですが、国際エネルギー機構が1月16日に発表した石油市場月報では原油価格が上昇するのは2015年後半になると予測しています。
できれば、今のままの水準でできる限り長く原油価格には推移してほしいところです。
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