iPhoneやiPadを日本から中国へ「国際スピード郵便」で送付したした際に、その荷物自体が届かなかったり、荷物の中から中身を抜き取られるという事故が複数発生しています。日本郵便の説明によると、2014年9月にiPhone6が日本で発売されてから月100件のペースで、毎月多くの調査依頼が日本郵便に寄せられているそうです。
iPhone5Sの発売までではNTTドコモ、au、ソフトバンクのSIMロックがかかった端末しか日本では基本的に販売されませんでした。ところが、iPhone6からはSIMフリー版がAppleストアで販売されました。その結果、発売初日にはその列の中に外国人も多数並んで転売目当てではないかと報道されていました。
☆中国人だけじゃなかった?iPhone6転売狂想曲の行方 – NAVER まとめ
当時、中国ではまだiPhone6が発売されていなかったことに加え、日本円に比較して中国元が高くなっていたので、日本のiPhoneを安く購入できるというメリットもありました。
中国では国が指定した20品目を大陸側へ持ち込む場合には私用目的であっても1台から税関に申告しなければいけないルールになっており、iPhoneもその20品目に含まれています。従って、申告せずに税金を逃れようとして密輸したiPhoneが大量に税関で没収されたという報道もありました。
☆iPhone 6 転売のため中国に持ち込まれるも税関で大量没収される事態に – ライブドアニュース
続いて、今回の報道で、国際スピード郵便を使って日本から中国へiPhoneやiPadを送ったときに届かなかったり、中身を抜き取られたりといった事故が発生しているという今回の報道です。日本郵便ではこのような事故に備えて追加の料金を払って保険に入るように呼びかけています。
中国への国際スピード郵便では日本郵政と中国郵政が共同で配達をしていますが、日本国内で盗難や紛失した形跡は無いようだとしています。さらに、調査の結果、盗難や紛失が特定されたケースも一件もありません。従って、このままでは消費者が泣き寝入りになってしまうことになるので、日本郵政では今回の保険に入るようにするための呼びかけをしました。
☆中国宛てにiPhone/iPadをEMSで送付されるお客さまへ – 日本郵便
国際スピード郵便における保険の金額は下記の通りです。
・内容品の価格が2万円以下:無料
・ 同 4万円以下:50円
・ 同 6万円以下:100円
・ 同 8万円以下:150円
・ 同 10万円以下:200円
以降、2万円ごとに50円の追加料金、上限額は最高で200万円までという形になります。この程度の価格で済むのであれば、確かに国際スピード郵便を利用する際には保険をつけておいた方が安心かと思います。
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