コストコでアメリカンエキスプレスカードが使えなくなるかもしれない

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会員制量販店の米コストコはアメリカンエキスプレスカードとの独占的な契約を2016年3月末で終了することが決まりました。コストコでは16年間にわたってアメックスがコストコで利用できる唯一のカードとなっていましたが、この関係が変わることになります。コストコに行くと大量の買い物をするため、どうしてもクレジットカードが無いと不便です。過去、コストコの会員になったこともありましたが、そのときはアメックスを持っていませんでしたので現金で支払いを行っていました。日本ではアメックスのカードを持っている人はさほど多くないので、なぜコストコは消費者にとって不便なアメックスに限定するのか当時は不満に思っていました。

その後はコストコの会員を継続していなかったのですが、昨年、セゾンゴールドアメリカンエキスプレスカードを持つことができたので、またコストコの会員になろうと思っていたところでのニュースでした。現時点では米国での話しであり、日本でどうなるかはまだ判りませんが、同様の契約の変更が行われる可能性があります。

ウオールストリートジャーナルの報道によると、今回、独占契約が終了することにいたった背景は経費上の理由だったようです。コストコはアメックスに対して従来よりも有利な条件になることをアメックスに求めていたようですが、アメックス側はコストコにだけ新たな条件で契約を結ぶことはできないと拒否していたそうです。

アメリカンエキスプレスではコストコの取扱高は全体に対して8%をしめていると伝えられています。今回の独占契約の解除によりこの金額分を失う可能性もあり、米国のニューヨーク株式取引市場ではアメリカンエキスプレスの株価が発表を受けて大きく下落しました。アメックスとしては今回のコストコからの要求に対してどうこたえるのかは難しかったのではないかと思います。

コストコは1983年にシアトルで創業しました。その後は拡大を続けており全世界で671の店舗を持つまでになります。これだけ大きくなったこともあり、発言権も強くなっているようです。

今度はVISAやマスターカードと交渉が進められているものと思われます。VISAやマスタカードであれば日本でも会費無料の提携カードも多いので消費者にとっては利便性が高くなるのではないかと思います。今後、コストコからどんな発表があるのか気になるところです。

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