なぜWindowsパソコンの起動ドライブは「Cドライブ」なのか?

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ノートパソコン

Windowsパソコンの起動ドライブは「C」ドライブになっています。昔からパソコンをいじっている人にとっては、なぜハードディスクをCドライブとしてマウントするのか想像ができると思うのですが、最近、パソコンを触り始めた人は、それがなぜなのかを知らない人も多いのではないでしょうか。

昔のパソコンにはハードディスクなどというものは付いていませんでした。ではどうやってパソコンを使っていたのかというと、フロッピーディスクを2枚使っていました。そのうち1枚にはMS-DOSのシステムとアプリケーションプログラムが入っていました。そして、もう一枚にはデータを保存していました。

MS-DOSのシステムを入れたディスクをAドライブに入れてパソコンを起動すると、ブートストラップを経由してMS-DOSのシステムが起動されパソコンの画面にはMS-DOSプロンプトが表示されます。CONFIG.SYSで組み込む日本語FEPを指定したりして、AUTOEXEC.BATで最初に起動させたいプログラム群を指定しておきます。一太郎の起動ディスクであれば、CONFIG.SYSでATOKが組み込まれて、AUTOEXEC.BATで一太郎の起動コマンドまでが指定されています。従って自動的に一太郎が立ち上がるような形になります。

一太郎Ver3くらいまでは、MS-DOSのシステムと一太郎の起動プログラム、そしてATOKの辞書などが全てで1MBのフロッピーディスク1枚の中に入っていた物と記憶しています。今となっては信じられないほど小さな容量です。このシステムが入ったフロッピーディスクドライブがAドライブ、データを保存するためのフロッピーディスクを入れるドライブがBドライブです。

その後、外付けのハードディスクが発売されるようになりました。当時はSCSIインタフェースで接続していたのではないかと思います。そのとき、ハードディスクはCドライブとして認識されました。このハードディスクにシステムを入れれば、フロッピーディスクからブートする必要もなく、ハードディスクだけでパソコンが立ち上がるようになりました。この頃から、Cドライブから立ち上げるのが一般的になりました。

しばらく、ハードディスクが元から付いているパソコンであってもパソコンには必ずフロッピーディスクドライブが付いていたのですが、ここ数年のパソコンにはフロッピーディスクドライブを見かけることはまったくなくなりました。従って、今ではCドライブから始まっているように見えています。

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