1月にBSでテレビ放送されていた映画「セーラー服と機関銃」を観ました。1981年12月に公開された映画です。この映画をフルに見るのは公開された30年ほど前以来だと思います。
薬師丸ひろ子が主演した角川映画で、全編、昭和の雰囲気が色濃く残っていました。今、改めて見ると、街並みが本当に古く見えて、ずいぶん時間が経ったことを思い知らされます。
また、フィルムで撮った映画のためなのか、映像が暗いように見えて、それが町並みをさらに古く感じさせる原因になっています。商店街や街路、走っているクルマ、雑居ビルのどれをとっても昭和でした。もちろん、携帯電話やスマホといったものは一切登場しません。もちろん、パソコンすら普及していない時代です。
ロケは主に新宿近辺で行われたようです。新宿の高層ビルが出てきますが、これは今と変わりません。ただ、やはりフィルムの質感が暗いので、高層ビル自体もとても古く見えます。
映画のストーリーは女子高生が突然、やくざの組長になるという、あまり現実的にはあり得ない話ですが、そんなにおかしな話しではないようになんとかまとめてあります。組員役をしている渡瀬恒彦の演技が上手いせいだと思いました。
ただ、扱った題材からいって仕方がないとはいえ、映画の中で人がいっぱい亡くなってしまうことは今一つです。当時は大ヒットしましたが、青春映画という位置付けから考えると今では公開すること自体、批判されそうな気がします。
角川映画といえば、薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子などを起用して、たくさんの映画をヒットさせました。
- 野生の証明
- 戦国自衛隊
- 狙われた学園
- セーラー服と機関銃
- 時をかける少女
- 愛情物語
- メインテーマ
など、私自身も多くの映画を当時は観ました。大規模なシネコンが各地にできて、また映画館で映画を見る機運が高まっていると思いますが、今の映画界ではこのような若者向けのヒット映画を連発ヒットさせているような配給会社があるわけでもなく、当時と比べるとずいぶん変わったと思います。
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