3月7日に開通したばかりの首都高速道路 中央環状線を湾岸線に接続する大井ジャンクションから4号線に接続する西新宿ジャンクションまで走ってみました。首都高速道路4号線の高井戸インターチェンジまで行きます。このうち、大井から大橋ジャンクションまでが新しく開通した区間になります。
八景島の近くから首都高速道路にのり、湾岸線を走りました。勘違いをしていて大井ジャンクションは首都高速道路1号羽田線にあると思っていたので、大黒埠頭から首都高速1号羽田線に行きました。羽田空港のあたりを通過している際に、「中央道」という新しい案内板が立っていました。この看板に従っていくと、昭和島から東海ジャンクション経由でまた湾岸線に戻りました。ここから大井ジャンクションに無事に着きました。
大井ジャンクションから中央環状線へ
こちらの大井ジャンクション、首都高羽田線に行くためのみに今までは利用されていましたが、今回は側道が二車線に増えてうち一つが中央環状線に向かう道になっていました。走っているとすぐに下り坂になっていき、山手トンネルに入ります。やはり出来たばかりということもありとても設備が綺麗でした。非常時に使うための電話や非常口などの設備が一定間隔に設置されています。
山手トンネル内は非常に空いていて、すいすい走ることができました。大橋ジャンクションまでだけでも10Km近くあり、なかなかこんなにトンネルの中を走ることもないので、不思議な感覚があります。
中央環状線の山手トンネルは高松から大井までの総距離18.2Kmにもおよび、道路トンネルとしては日本一の長さ、世界的に見てもノルウェーにあるラルダールトンネル(24.5km)に次いで2番目に長い道路トンネルです。
途中、大橋ジャンクションへの側道は本線に至るところ寸前までクルマの列が出来ていたので、少し不安を感じていたのですが、その不安は的中して西新宿ジャンクションでも4号線に至るまで長いクルマの列が出来てしまっていました。こちらの渋滞、多少なりとも進めばストレスが少なくて済むのですが、ほとんど進むことができずに結構厳しい渋滞でした。
また、西新宿ジャンクションへ向かうための側道は右側から分岐しているのですが、ここから出るために無理な車線変更をしたためだと思うのですが、2台のクルマが事故を起こして追い越し車線側に停まっていました。本線上にもガラス片などが多数散乱しています。まだ警察も来ていなかったので、事故が起きたばっかりだったのでしょう。警察がきて規制が始まるとここを起点とした渋滞も始まったのではないかと思います。
首都高速4号線自体が三宅坂ジャンクションから幡ヶ谷出口まで渋滞してしまっているため、西新宿ジャンクションにおける合流がスムーズに行えずにその余波が波及しています。首都高速4号線自体が幡ヶ谷付近および西新宿ジャンクション付近で混雑しにくい構造にしないと、なかなか中央環状線が出来たことによる効果を感じることができません。
結局、大井ジャンクションから高井戸インターチェンジまでで50分近くの時間がかかったのではないかと思います。都心環状線を使ったとしても同様に混雑していたと思いますので、どちらが早かったかはわかりません。もしかすると富ヶ谷出口で一般道に出て井の頭通り、甲州街道と経由して高井戸へ向かった方が早かったかもしれません。
現在はまだ、今回の私のように中央環状線を試しに走ってみるドライバーがいたり、まだ渋滞箇所を避けるためのルートが開拓しきれていなかったりで道路が混雑していますが、徐々に時間が経つにつれて渋滞がどのように減少していくのかが気になるところです。
【2015/03/19追記】
開通後の効果
首都高株式会社が開通後の交通量を分析した結果がNHKニュースで紹介されていました。これによると、中央環状線の内側にある首都高の渋滞や混雑は、当初の見込みを上回って、およそ5割も緩和されていることが確認できたそうです。当初は4割の緩和を見込んでいましたので、それよりも効果が1割も高かったことになります。
新宿から羽田空港への所要時間は開通前はおよそ40分だったものが19分に短縮されたと紹介されていました。私が使ったときには、西新宿ジャンクションが非常に混雑していましたが、新宿駅に行く場合にはその手前の出口から地上に出るのでしょう。
首都高速道路会社では今後も交通量のデータを分析して周辺の一般道路への効果も確認していくそうです。
【2024年10月28日追記】
2018年1月の平成30年豪雪に伴う10時間以上の渋滞
2018年1月22日に東京都を襲った平成30年豪雪時に、外回りの西新宿ジャンクションの上り坂でタイヤチェーンを装着していたトレーラーが動けなくなったことで、10時間以上にもわたる大渋滞が発生しました。このときは信号による山手トンネルへの流入抑止が行われなかったため、多くの車両がトンネルで立ち往生して乗員の一部は避難通路と避難階段を使って地上へ避難しています。現在はこの教訓をもとに、大雪の予報があるときなどには、予め計画的に道路閉鎖することを事前に周知するなど、トンネル内に車両が滞留することがないような対策がとられています。
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