圏央道の海老名ジャンクションと寒川北間が開通しました。これで関越自動車道から国道1号まで都心を経由せずに高速道路で行くことができるようになりました。まもなく2015年度中には圏央道が東北道ばかりではなく常磐道にまで接続されるので、圏央道の利用価値はますます高まるばかりです。
しかし、Yahoo!ニュースを見ていると、海老名ジャンクションがとんでもなく欠陥のある設計になっていることが紹介されていました。恒常的に渋滞が発生してしまっているようです。午前中は圏央道南行きから東名方向が渋滞して、午後には東名の上りから圏央道の北行き方向が渋滞するそうです。
この渋滞の原因はジャンクションの設計が悪いためだとニュースの記事では紹介されていました。合流車線が短いことや一部が1車線になってしまい、そこにクルマが集中するために渋滞が発生するようです。圏央道から東名を利用する人、およびその逆については多いことは事前に十分に判っていたはずなのですが、なぜ、このような設計にしてしまったのでしょう。ほかのジャンクションではもっと余裕のある設計をおこなって渋滞発生を防止できているところが数多くあります。なぜ大動脈である東名高速への接続点がこんなに貧弱になってしまったのでしょう。
特に東名上り線および小田原厚木道路の上り線から圏央道に向かう際には相模川を渡る時点では2車線の交通容量が大きな設計になっているにもかかわらず、その先で1車線が圏央道の八王子方面、もう一車線が藤沢方面へと分岐します。しかしほとんどのクルマが八王子方面に向かってしまうので、ここで渋滞が発生してしまいます。ちょうど半々にクルマが分かれるという前提があったのか否かが気になります。実際にNEXCO中日本に確認した内容も記事では紹介されていましたが、安全性を第一に考えて設計したという回答があったのだそうです。高速道路上、しかも見通しの悪いジャンクションで渋滞が発生することの方が危険なような気もします。
今後、2018年度に海老名南ジャンクションに新東名高速道路が接続されます。こちらに交通が分散されれば、多少は海老名ジャンクションの渋滞も解消するのかもしれませんが、2018年度はまだまだ先です。圏央道への渋滞を避けるために東名道をそのまま東京インターチェンジ方面に走り抜けるクルマが増えてしまっては圏央道を作った意味がなくなってしまいます。ぜひ渋滞を解消するための何らかの対策を検討して欲しいところです。
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