現在、各インターネットサイトでセキュリティを守るための基本的な仕組みとして、IDとパスワードを用いたログインの仕組みがあります。しかし、単純なパスワードを使っていると推測されて他人にログインをされてしまったり、どこかのサイトがIDとパスワードの組みを情報漏洩させてしまうと、そのサイトに不正ログインが発生したりします。さらには、同じIDとパスワードの組み合わせを複数のサイトで使い回していると、ほかのサイトでも不正ログインをされてしまい大きな被害につながることがあります。
従って、パスワードは推測されにくい出来るだけたくさんの文字種を使った長めのものを使うことや、同じIDとパスワードの組み合わせは複数のサイトで使い回さないことが推奨されています。
これを律儀に守ると、サイトごとにIDと長い推測されにくいパスワードが出てくることになり、本人でもとても覚えることができなくなってしまいます。もしもパスワードを忘れてしまった場合は、登録しているメールアドレス宛にパスワードをリセットするためのURLを送ってきてくれるサイトもありますのでこの機能に頼ることになります。
1人の人がログインして使っているサイトは多い人では10以上に及ぶでしょう。このサイトのIDとパスワードの組み合わせをきちんと覚えておくための仕組みとして、アプリケーションを使うという方法があります。しかも、最近のパスワード管理アプリケーションはパソコン用にもスマホ用にもアプリを準備していて、それぞれが連動してくれる機能を持っているものもあります。
そんなアプリケーションの中で今までは1Passwordというソフトを使ってきました。iPhone版は無料で配布されていましたが、パソコン版は有料になっていて、パソコン用のライセンスを購入するかいなか悩んでいました。意外とパソコン用のライセンスが高いので、何かほかに良い手はないかと思っていたのですが、passwordboxというソフトウエアがあることを知りました。
このpasswordboxというソフトウエアは以前は独立系のカナダにある会社が開発を続けていましたが、その後、INTELが買収しました。
☆ニュース – Intelがパスワード管理のPasswordBoxを買収、セキュリティ事業を強化:ITpro
素性はしっかりとしている製品のようです。IDとパスワードを預けることになるので、信用できない会社の製品を使うわけにはいきません。そして、iPhone、android、パソコンそれぞれにインストールしてみました。パソコン版はchrome、IE、Firefoxなどブラウザのアドオンとして配布されています。そして、マスタアカウントを取得してログインすることで、それぞれのマシン上で同期して使うことができるようになります。
また、特にiPhoneで利用するときには、Touch IDに対応しているので、いちいちマスタパスワードを打ち込まなくても使うことができるようになるのは、とても良いと思います。これだけの機能を持っていながら、passwordboxは料金が無料でした。無料アカウントでは25個までのIDしか管理できず、それ以上のIDを管理したいときには年間12ドルが必要だと紹介しているサイトもありましたが、私の場合はすでに60個のサイトを登録してしまいました。今のところ、特に請求画面などは出てきていません。試用期間中のためでしょうか。ただ、とても使いやすいソフトなので請求があったとしてもお金を払って使う価値があると思いました。
Passwordboxではパスワードのほかにアドレス帳、クレジットカード番号、運転免許証、パスポートなど大切なものをしまっておくことができます。
ほかにもパスワードジェネレータなどの機能が付いています。このアプリケーションを使い続けることを決めたら、今度は重要なサイトからパスワードジェネレータで生成した複雑なパスワードに切り替えていこうと思います。
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