三鷹の駅前通り沿いにNTTの電話局があります。こちらの建物は以前、1階で電話の営業窓口がありました。しかし、電電公社からNTTに分割民営化されてからの合理化の一環で、電話局での営業窓口は次々に営業を終了し、電話で申込みをする方式に改められました。NTT東日本の管内では有人の窓口はすべて消滅したそうです。もしも有人窓口を残していたら、通信自由化に伴う価格競争で生き残れなかったのではないでしょうか。
実は「電話局」という呼び方自体がとても古く、1989年にNTTは電話局を支店、または営業所という名称に変更しています。電話局という呼び方自体が官庁的なイメージがあったことから名称が改められました。
三鷹の電話局も有人の窓口は閉鎖されて、もう20年ほど経つのではないでしょうか。その間、一階は何の店舗にも利用されていないような状況でした。比較的人通りのあるところなので、ずっと建物を遊ばせておくのはもったいないことだと思います。NTTでは駐車場エリアに転用できる場所はNTTル・パルクという会社がコインパーキングを随所で営業しています。これは遊休土地の活用という意味で良いアイディアだと思います。
そして建物の方も変化がありました。先日通りかかったところ、建物に「AEON BIKE」の看板がかかっていました。これはイオン系列の自転車屋さんです。
建物の1階には所狭しと自転車が並んでいることが判ります。比較的店舗スペースが広いので、自社で店舗用地を入手して建物を建てるよりもずっと経済的だったのではないかと予測できます。AEON BIKEとしても良い場所を見つけたのではないでしょうか。
同様に長い間、シャッターが閉まりっぱなしになっている電話局の建物を随所で見かけます。このような再利用はとても良いことだと思います。ぜひ広まって欲しいところです。
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