回転寿司などに行くと「ネギトロ軍艦」、丼のお店に行くと「ネギトロ丼」はとてもポピュラーだと思います。ネギトロ丼の商品写真を見てみました。私自身はネギトロの「ネギ」は野菜のネギだと信じてきました。実際にお店で売られているネギトロ丼の写真を並べてみると、必ずネギが添えられています。
・ザ・どん
・松屋 山かけネギトロ丼
・銀の皿
ところが先日テレビを見ていると、このネギは野菜のネギではないということを紹介していました。
中落ちを骨の隙間からそぎとる必要があり、この中落ちをそぎとることを「ねぎる」と呼ぶので、これが語源となってネギトロという名前が付いているという内容でした。これは本当なのかどうか気になったので、そのままネットで検索をして調べてみました。
まず、Wikipediaでは下記のように紹介されています。
一般的には、「ネギ」は野菜の葱で「トロ」は「脂身のとろっとした部分」の略が合わさったものとされるほか、中落ちをそぎ取ることを「ねぎる」「ねぎ取る」という符牒で呼んでいたことから付けられた名称とするものもある。
Wikipediaでは野菜のネギという解釈も中落ちをねぎとるという両方の語源を紹介していました。
こちらのマルコ水産の公式サイトでも紹介されていました。
こちらでは野菜のねぎでは無いと言いきっています。やはり、ネットでの解説を読んでいくと、野菜のネギが語源となっているわけではないようです。
さらにネギトロのことを調べていると、怖い話しも出てきました。
本来のネギトロは骨の隙間にある赤身をそぎとったり、筋の多い部位や皮の裏から脂身をそぎ落としたものですが、これは本マグロを1本丸ごと買い付けるような店でしか出せない寿司種ということになります。しかし、最近では回転寿司やファーストフード店など、まぐろを丸ごと1本購入していないようなお店でもネギトロが発売されています。これは工業的な手法で製造された具材が出てきたためです。この工業的に作られたネギトロの中にはショートニングを使っている商品もあるということが紹介されていました。ショートニングはトランス脂肪酸が比較的多く含まれており健康への影響が心配されているものです。ショートニングのほかマーガリンなどに多く含有されていることが知られています。
どのネギトロにショートニングが利用されているか等、見極めることは難しいので、健康のことを気にしている消費者にとっては選択が難しい時代になってきたのかもしれません。
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