日経のITProというサイトで、「Apple Musicは音楽保守層の新たな出会いの場となるか?」という記事が公開されました。
新しい音楽への感受性が鈍ってしまった世代の人にとって、Apple Musicはどのような効果があるかを紹介した記事です。
確かに学生時代には今では全く使われない言葉となってしまったFMのエアチェックをして日本や世界でどんな曲が注目されているのかを追いかけて、自分の好きな音楽の幅を広げていくようなことを積極的にやっていました。
しかし、今となっては昔好きだったアーチストの音楽を聞くのが主軸となってしまい、新しい音楽との出会いもドラマの主題歌やコマーシャルで使われている曲の中から好きな曲を見つける程度になってしまいました。
FMラジオに限らず、インターネットラジオ、YouTube、BSテレビ、CSテレビなど、音楽に触れる機会は以前より格段に増えているのに、このような状況になってしまっています。
学生の頃はインターネットもなかったので、家にいるときは音楽を聴くことが一番の楽しみでもあり、かつお気に入りのアーチストのLPレコードを買うためには、それなりの支出も必要だったので、かなり真剣に音楽を選んでいたと思います。
しかし、今では自宅にいる時間の使い方も多様化して相対的に音楽に触れる時間が減っているほか、聞こうと思えば簡単に音楽を探して聴くことができるので、真剣さは減ってしまったかもしれません。
そんな中で、Apple Musicの画面を見てみると、For Youというメニューがもっとも特徴的です。こちらの画面ではその人の好みに応じた音楽やプレイリストをビジュアルに推薦してくれます。
プレイリストについては現時点ではAppleのスタッフが作ったものか紹介されていますが、ゆくゆくは、ユーザーが作ったプレイリストも推薦されるのではないかと思います。
また、メニューから「ステーションを開始」を選ぶと、今聞いている楽曲などの情報をもとにプレイリストを作ってくれて順番に曲を再生してくれます。Appleでは単に機械任せでプレイリストを作っているのではなく、各ジャンルの音楽エキスパートの力を借りてプレイリストを充実させているのだそうです。
現時点では邦楽の種類が少ないので、イマイチ、Jpopファンとしては残念なところですが、昔聞いた80年代の洋楽などをトリガーにステーションを開始すると色々な音楽との出会いがあります。
徐々に楽曲やアーチストは増えているので、ITProの記事で紹介されているように、外出先でも自然に新しい音楽と触れ合えるきっかけになりそうな予感がします。
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