昭和30年代の時刻表にあった吉祥寺駅から江の島までの路線バス

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 昭和39年のオリンピックが開催された頃、各地で道路が整備されたこともあって、首都圏でも各地で長距離路線バスが走っていました。

 当時からまだ面影が残っている路線としては、小田急バスの新宿駅西口から武蔵境駅南口までのバスや、都営バスの花小金井駅北口から青梅駅までのバスがあります。

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吉祥寺駅から江ノ島まで

 しかし、もっと長距離を走っていたバスもありました。例えば、吉祥寺駅から江ノ島まで走っていたバスがあります。こちらのサイトで紹介されていました。

 距離は60Km強、所要時間は200分(3時間20分)ほどです。

経路

 吉祥寺と江の島を結ぶ路線バスの経由地は下記のとおりです。

吉祥寺駅・野崎・調布駅・浜坂・谷戸・鶴川駅・本町田・原町田駅・長津田辻・大和駅・長後駅・六会・藤沢駅・辻堂駅・江の島

 この経由地から想定すると、走行したルートは、

  • 吉祥寺通り
  • 人見街道
  • 武蔵境通り
  • 鶴川街道
  • 藤沢街道

という形になるのだと思います。現在では鶴川街道など道路もずいぶん改良されて走りやすくなっていますが、交通量も増えて渋滞している箇所も多いので、とても3時間強では江の島にたどり着かないと思います。

 もしも吉祥寺から江の島に行きたいときには、井の頭通りから環状八号線に出て玉川インターから第三京浜、横浜新道、国道1号などを経由して江の島に向かうと思います。

当時の写真

 当時(昭和34年8月)の江の島駐車センターの貴重な写真が掲載されているサイトがありました。急行 渋谷行きのバスがたくさん停まっていることが判ります。

(ページが無くなったのでリンクを削除しました)

 このころは江の島周辺はたくさんの海水浴客で賑わっていたことがよくわかります。

(ページが無くなったのでリンクを削除しました)

名残り

 昭和39年当時に吉祥寺から江の島までのバスが走っていた区間ですが、現在では、

  • 吉祥寺から調布まで
  • 調布から鶴川まで

等、一部の区間は分割して今でも路線バスが走っています。

 もしも、今の時代に江の島行きのバスが復活したとしても、さほどの利用者は出てこないものと思います。

 最近、吉祥寺駅からお台場に行く急行バスが関東バスで運行されています。土日に限り1日2往復が運行されていますが、どの程度のお客さんが利用しているのか気になるところです。

 こちらのパストラルというサイトはバスに関する過去の貴重なデータも紹介されています。

 高速道路がなかった当時、京王バスで新宿駅から山梨県の昇仙峡まで直通していたバスもあったことには驚きました。

【2020/08/23追記】

新たな長距離バス

 関東バスが吉祥寺から東京ディズニーリゾート、吉祥寺からお台場の直行バスの運転を始めています。

 運行にあたっては、関東バスのほか、西武バス、京成バスの共同運行となっています。

 吉祥寺駅北口から東京ディズニーランドの所要時間は1時間20分となっていました。料金は大人片道1300円です。

【2021年4月7日追記】

GWはお台場直行バスは二階建てで特別運転

 関東バスでは新型コロナウイルスの感染拡大防止のために吉祥寺~お台場直行バスの運転を休止していましたが、4月3日から運行を再開しました。また、2021年のゴールデンウイークは特別企画として、二階建てバスの臨時運行が行われます。運行要領は下記の通りです。

運 行 日:5月1日(土) 5月2日(日) 5月3日(月) 5月4日(火)

 乗車にあてっては先着順で満員の場合には乗れません。1階席は6席、二階席は30席となっています。バス車内でのICカード乗車券へのチャージが出来ません。バス車両の整備が必要な場合は通常の車両に変更する可能性があります。運賃は大人880円、小人440円の均一料金です。

 運転時刻は下記の増1便と増2便が2階建てバスでの運転です。

 

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