有楽町線で中吊りをみていると、「えっ停電?」、「えっ動くんだ!」という広告がありました。電車の床下にバッテリーが搭載されていて、駅と駅の途中で止まってしまった場合には、次の駅まで電車を動かすことができるようです。詳しく調べるためにネットで検索をしていると、東京メトロの広報に概要が載っていました。
銀座線は車両に走行用バッテリーを搭載するようです。銀座線や丸の内線は東京で早い段階で作られた地下鉄で、電気をとるためのパンタグラフがありません。当時の技術では道路を掘り下げてトンネルを作ることが多く、掘り下げる量が大きくなると、それだけコストが大きくなるので、高さはあまり高くしたくなかったのでしょう。
どこから銀座線や丸の内線が電気をとっているかというと、二本の線路の外側にもう一本の線路があり、そこから電気をとっています。第三軌条方式という名前がついています。したがって、丸の内線や銀座線では人が線路周辺を歩くのは非常に危険です。第三軌条にもしも触れてしまうと感電してしまいます。
したがって、銀座線ではバッテリーをのっけて最寄り駅まで車両を移動できるようにしたかったのでしょう。
さらに調べてみると、東西線では地上に非常用バッテリーを設置し、緊急時に最寄り駅まで車両を移動することができる実験が紹介されているページがありました。
路線によってバッテリーを車両に搭載するのか、地上に搭載するのか決めていくのでしょう。
以前と比較してリチウムイオン電池などの高性能なバッテリーの価格が非常に安くなってきました。そんなこともあり、このような試みが行えるようになったところが大きいと思います。
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