最近、回転寿司チェーン店に行っても醤油を入れておくための小皿を準備しているお店が見あたらなくなってきました。寿司店側の事情としては、洗い物の数を減らしたかったり、いくつかの醤油を準備していて、その味の違いを楽しんで欲しかったりするので小皿を準備しないとのことです。
たとえばスシローの場合は2015年に小皿を廃止しました。ほかのチェーン店でも小皿を見かけることがなくなってきています。
小皿が無い中、どうやって寿司に醤油を付けるのかというと、醤油さしに付いている先端部分から醤油を直接、寿司のネタの上にたらすのだそうです。最近の容器は醤油がドバッとでないように工夫されているので使いやすくなっているとはいえ、とても抵抗があります。
お客さんによってはお寿司が入っていた皿に醤油を入れて、寿司に醤油をつけている場合もあります。
しかし、店舗によっては客からの強い要望により、小皿を置いている場合もあります。たとえば、くら寿司の場合は全部で366店舗のうち1割にあたる36店舗で小皿が置かれています。
確かに回転寿司の場合は寿司職人がいない場合が多く、基本的には寿司ロボットが握ったしゃりの上にネタをのっけているだけです。握られていませんので形が崩れやすくなっています。一方で寿司を小皿の醤油につけるときにはネタ側を醤油につけるのですが箸で寿司をもってネタに醤油をつけようとすると形が崩れてしまって、しゃりが醤油漬けになってしまう事故がどうしても発生します。回転寿司チェーン店から小皿がなくなっている理由の一つにこれも関係しているような気がします。
また、関西では古くから刷毛で醤油をネタに塗るという食べ方をしているところも多いそうです。確かにこれは理にかなっていて美味しそうです。
小皿がないのは何となく抵抗がありますが、そのうち小皿がないことも当然と思える日が来るのかもしれません。
コメント