本日の報道を見ていると、Amazonが電子書籍の定額読み放題サービスである、「Kindle Unlimited」を8月に日本で開始する方向で準備しているという記事がありました。
Amazonプライムでは、プライム会員向けに特定の書籍を1ヶ月に1冊限りで貸与して読むことが可能になるサービスを提供していますが、対象となっている書籍の種類が少なすぎ、現時点ではあまりインパクトがありませんでした。
情報は複数の出版社への取材で明らかになったとしています。本当に8月からAmazonがサービスを開始しようとしているのであれば、権利関係に関する調整が各出版社との間で大詰めになっている時期だと思いますので、出版社がこの情報を知っているとしても不思議ではありません。Amazonから各出版社に対しては6月末までの契約を求めていると報道されています。
日本では幾つかの会社が電子雑誌の読み放題サービスは提供をしています。私自身もソフトバンクでiPhoneを使っている時の無料お試し期間で雑誌読み放題サービスを使ったことがありますが、とても使い勝手は良かったです。ただ、定期的に雑誌を読む習慣そのものがなかったので、有料サービスになってからは使っていませんでした。
今回のように、電子書籍全般に関するサービスは日本国内では聞いたことがありません。書籍自体はそれなりに読んでいるので、ラインナップ次第では加入する価値があるのではないかと思っています。
利用者は月額980円を払えば、読み放題サービス対象になっているKindle版の電子書籍、雑誌、コミックなどが読み放題になるとされています。
米国ではすでに2014年に同様のサービスが開始されており、月額9ドル99セント、サービス開始当初に約60万タイトルの電子書籍が読み放題の対象になったそうです。
また、記事ではかなり踏み込んだ内容の報道もありました。
- 読み放題サービスの対象書籍は出版社が選定
- AmazonへePubデータをアップロードすれば2ヶ月後に公開
- Amazonは出版社に対してKindle版と同内容の提供を要求
- 収益の半分を電子書籍の利用量に応じて出版社へ支払い
- サービス開始初年は単品を販売したのと同額を出版社に支払う事で参加を促す
いったい、どんな書籍を各出版社が読み放題サービスに提供するかが鍵です。初年の支払い条件がとても良いので、出版社がどんどん書籍を提供することで爆発的にサービスの利用者が増えると、2年目以降も豊富な書籍が提供し続けられるというのがAmazonの狙いなのでしょう。
まずは8月のサービス開始が楽しみです。
【追記】
Kindle Unlimitedを使ってみました。私が使った時点では読みたい本は最初の方で読みつくしてしまって、長くは契約が続けられませんでした。
電子書籍サービスについては購入できるのは「読んで良い」という権利で、紙の書籍のように手元に本は残りません。したがって、1冊1冊を個別に購入するよりも、このようなサブスクのサービスの方が相性は良いような気がします。できればもっと公開対象の書籍が増えてくれると良いなと思います。
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