NHKのニュース記事を公式サイトで見ていると、富士通のパソコン事業が中国のLenovoに経営統合する方向で最終調整に入っているという記事がありました。
富士通のパソコンといえばFMVです。1990年ごろでしょうか、それまでは日本電気のPC9801シリーズが全盛でしたが、世界標準のDOS/VがOSとして日本語表示ができるようになってからはPC9801シリーズが勢いをなくして、富士通のFMVが台頭してきました。
富士通のFMVといえば、購入したときからアプリケーションがてんこ盛りになっていて、お得感が演出されていました。
しかし、そんなパソコンも中国の企業等との低価格競争に拍車がかかり、年々、単価が安くなってきて、ノートパソコンひとつとって見ても以前は一台が10万円以上したものが今では数万円で購入できるようになり、会社にとってもそんなに利益が出なくなってきているものと思います。スマホやタブレットの普及が進んだことも、パソコンが売れなくなってきた要因の1つです。
IBMは2005年に早々とLenovoへパソコン事業を売却してしまいました。今でもThinkPadシリーズはLenovoから発売されています。
NECも2011年にはパソコン事業をLenovoと事業を統合しています。富士通も国内に2つの工場を持っていますが、これはそのまま維持する方向になります。FMVというブランドを今後も残すか否かは調整が図られているようです。
日本のメーカーによるパソコン製造は一時は躍進を続けていましたが、もはや見る影もなくなってきました。今後はさらなる高付加価値の商品開発にシフトしていくことになるのでしょう。
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