先日、私も加入した書籍や雑誌の読み放題サービスであるKindle Unlimitedですが迷走を続けています。当初は相当のラインナップをそろえてサービスを開始したのに、徐々に人気作が外されてしまい魅力度が落ちているという話がネット上で盛り上がるようになってきました。
Amazonでは配信の対象書籍を少しでも多くするために、2016年内に限って、読者が10%以上のページを読むとその書籍は購読したとみなして出版社にお金を支払う特別な契約を行っていました。ところが当初の想定以上に書籍の購読数が伸びてしまい、予算が不足してしまったようなのです。マンガや写真集は読まれる時間が早いことが原因ではないかとも書かれている記事がありました。
この状況を少しでも改善するために8月下旬にAmazonは出版社に対して特別な条件の見直しを検討する通告を出しました。しかし、当初契約の条件を改悪されることになる複数の出版社は配信の中止をしました。
また、10月3日に講談社がAmazon側で読み放題サービス向けに配信していた書籍や雑誌など約1200点を出版社に無断で配信を停止したことを明らかにしました。ランキングの上位にあった写真集などを読み放題サービス開始後の1週間で公開対象から除外してしまったのだそうです。講談社はAmazonに抗議を行っていましたが受け入れられなかったそうです。そんな抗議を行っている最中の9月30日には講談社の約1200もの書籍が順次配信停止となってしまい、10月からはすべてが配信停止になってしまいました。
私自身としては、まだKindle Unlimitedoで読みたいと思う本が公開されていますので、しばらくは契約を続けようと思っています。ただ、もしも読みたいと思う書籍が少なくなってきたら一旦は解約をした方が良いかと思っています。Amazonとしても何らかの対策をそろそろとらないと、日本における電子書籍の普及そのものに影響を与えかねないのではないかと思います。より一層のテコ入れを期待したいところです。
コメント