Amazonプライムビデオで何か見たい作品はないかと三連休中に探していると、邦画で「想いのこし」という作品がありました。2014年11月に公開された映画ですので二年ほどが経過していることになります。原作は「彼女との上手な別れ方:という作品なのですが、単に男女のラブストーリーだけを描いた作品ではないので、「想いのこし」というタイトルになったことがWikipediaで紹介されていました。
物語は三人のポールダンサーが劇場で踊っているところから始まります。そしてお金と女性にしか興味がないガジロウという青年が登場します。ポールダンサーの三人と運転手の計四人はクルマに乗って街を走りますが、そこでガジロウをひいてしまいます。
ガジロウは病院に運ばれてかろうじて軽症で済むのですが、車に乗っていた四人は亡くなってしまいました。ガジロウはなんとか遺族から慰謝料をもらうことができないかと遺族宅を訪れますが、そこで4人の見知らぬ男女と会います。この四人組はクルマに乗っていて亡くなってしまった男女です。4人とも世の中で起こっていることはすべてを見ることができるのですが、世の中の人からは一切、この四人のことを見ることができません。しかし、ガジロウはこの4人のことが見えますし話をすることもできます。
4人はそれぞれに想いのこしたことを持っていて、一人ずつ、その想いのこしたことをガジロウが協力することで無くしていきます。最初はお金目当てでガジロウも協力していましたが、徐々に本気で協力するようになりました。想いを果たすと4人は一人ずつ成仏してこの世から消えていきます。そんな4つのショートストーリーがセットになった映画でもあります。
日本の映画では、蘇るとか身体が入れ替わる、余命が宣告されるといったストーリーが多いですが、なんとなくそんな路線の映画の一つではあります。ただ、一つ一つのストーリーが胸を打つ内容で良かったです。公開当時にこのような映画があったことを全く知らなかったのですが、今回、Amazonプライムビデオを通じてみることができて本当に良かったです。
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