NTTドコモが利用者に1100億円の大還元

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NTTドコモの2016年9月の中間決算で営業利益が前年度を26%上回る営業利益5855億円となる好業績であったことを発表しました。データ通信料が多い料金プランに移行する利用者が増えたことが要因だそうです。データ通信量の制約は7GBで最近になってより大きなデータをやりとりできるプランが発表されていますが、このプランに乗り換えた分はまだ業績に反映されないと思いますので、どんなプランからどのプランに乗り換える人が多かったのかが気になるところです。

さらに最近では格安SIMに乗り換える人がかなりの勢いで増えていると思うのですが、それでも好業績だというのは不思議な感じもしました。ソフトバンクがiPhoneを取り扱い始めたり、auもそれに続いてiPhoneを取り扱い始めた当時はNTTドコモは転出する人が増えてかなり苦しんでいましたが、NTTドコモ自身でもiPhoneを取り扱ったことで利用者の選択肢が大きくなったことは大きな転機になったのではないでしょうか。また、動画見放題サービスや雑誌読み放題サービスなどコンテンツを提供するサービスも充実しています。

そんなNTTドコモが今年1年間で1100億円を利用者に還元することを発表しました。1100億円というと大きな数字に思いますが、何千万人もの加入者数で割り算すると数千円なので、それほど大きなインパクトがあるわけでもありません。

まずは、11月1日から小学生までの子どもがいる家族を対象に子ども一人当たり年間3000円分のポイントを提供します。さらに今年の3月に始めた家族向けプランの割引も行われるそうです。

本当は料金そのものを恒久的に値下げしてほしいところですが、変化の激しい業界だけに今後の先行きに不透明なところもあるので、なかなか値下げには踏み切れないのかもしれません。ただ、格安SIMに利用者が移っていく傾向は今後も続くものと思います。格安SIM自身もNTTドコモの回線を使っているところは多いので、一定の売り上げは残るものの、今の料金体系に比較すると安くなってしまうことは防げないようにも思います。コンテンツビジネスを始めとして、どんなビジネス戦略を展開していくのかが気になるところです。

 

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