パソコン通信の時代から続いてきた富士通系列のインターネット接続事業であるNIFTYですが、以前より個人向けの事業については他社に売却する方向で動いていることが報道されていました。niftyは長年にわたって事業を運営していることもあり、利用者は134万人もいるそうです。
買収にあたってはKDDIも名乗りをあげていたようですが、金額面でノジマが好条件を出しているのだそうです。通常、企業買収にあたってはこのような交渉の状況は完全機密のもとにおかれて行われるのが通例かと思いますが、情報がもれてくること自体、不思議な感じがします。
どこの会社が買うのか、気になっていたのですが、家電量販店のノジマが買収に向けた意向を示して、現在調整が行われていることが報道されていました。買収金額は250億円になると報じらてています。
なぜノジマが個人向けのインターネット接続事業に興味を示しているのかが気になりましたが、記事を読み進んで行くと、ネット接続サービスの利用者を取り込むことで家電販売の他に製品サポートなどの課金サービスを拡大することを狙っているのだそうです。以前、PCーDEPOTでも物販だけでは利益が出にくくなってきているのでサービス事業に事業を転換しているという記事がありました。ただ、PCーDEPOTの場合は高齢者に行き過ぎたサービスを提供して高額な課金をしていたことが問題視されたことがありましたので、量販店にとってみればサービス事業をどう伸ばせばい良いのか試行錯誤している状況なのでしょう。
以前は製品を買えばサポートは無料でついてくるという感覚だったと思うのですが、これからはちょっと変わってくるのかもしれません。
ただ、私自身、20年以上のniftyをプロバイダとして利用していますが、たとえ運営主体がノジマになったとしても、ノジマのサービスを利用するようになるかというと疑問が残ります。個人向けのプロバイダサービスを買収したとしても何かノジマとして有利に事業を展開できるようなビジネスモデルをあまり思いつかないのですが、どんなプランを練っているのかが気になるところです。
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